埼玉県~東京都を流れる荒川は全長173kmにも及ぶ1級河川です。
そんな荒川では、ブラックバス、シーバスなど様々な種類の魚を釣ることができます。
荒川にはブラックバスが数多く生息しているので、バス釣りをする人にとって荒川は恵まれた環境かもしれません。
しかも、ラージマウスバスとスモールマウスバスがどちらも狙えるというかなり楽しいエリアです。
東京、埼玉の釣り人にとって荒川は外せない存在だと思います。
そんな荒川でバス釣りをしてきて20年、荒川でバスが釣れるポイントは上流から下流までほぼ行き尽くしたタオルです。
今回は荒川でバス釣りをしてみたいけど、「どこが釣れるの?」「釣れる場所を教えてほしい!」そんな方に向けて、陸っぱりの代表的フィールドである荒川、入間川のバス釣りポイントについて紹介していきたいと思います。
特定のスポットも紹介しますが、基本的にエリアの説明となりますので、ご注意ください。
目次
埼玉県の荒川、入間川はどんなタイプのフィールドなの?
(出典:Wikipedia)
埼玉県を流れる荒川、入間川。
どちらもブラックバスの生息する川で、ラージマウスバス、スモールマウスバスがいます。
15年ほど前からスモールマウスバスが生息するようになり、今ではスモールマウスバスの方が個体数は多いと見られます。
基本的に上流域に行けば行くほど浅いエリアが多く、釣れるのはスモールマウスバスがほとんどです。
下流域でも一時期スモールが大量繁殖していましたが、現在ではラージ、スモール共に個体数はほぼ同等程というのが、釣りをしていて感じる点です。
どちらのフィールドも釣れるスポットと釣れないスポットがはっきりしており、どこのフィールドにも当てはまりますが、釣れないところでは全く釣れないです。
全長170kmにも及ぶ広大な川で、バスの好むスポットをいかに探し出すかが釣果の鍵を握ります。
埼玉バス釣りポイント 荒川編
(出典:Wikipedia)
荒川上流のポイント
荒川の上流域は上江橋より上流として説明します。
この水域は圧倒的にスモールマウスが多いです。
割合で言えば80%以上はスモールマウスになります。
荒川の上流域は流れが強めなのでアプローチの難易度は高いですが、スモールマウス自体の生息数はかなり多いです。
ドリフトを意識してあげると釣果は上がると思います。
開平橋上流
急激なブレイクがあり、流れの変化があるポイントで、スモールマウスが好む地形です。
橋の上流左岸側、右岸側共にテトラ帯となっています。
水面がモワモワとしているスポットは上流側に地形変化がある所です。
スモールマウスはそういう所で餌を待ち構えるので、積極的に狙って下さい。
西野橋下流50mぐらいの左岸側に流れ込みがありますが、その近辺も好ポイントです。
榎本牧場前
ここは泥岩と呼ばれる地形が露出しているポイントになります。
大きな馬の背状の地形が左岸側に広がっており、スモールマウスがつくポイントです。
根掛かりしやすいポイントで、流れも比較的強めです。
馬の背のトップを水面系で攻めると効果的です。
恵和園前
小規模河川が流れ込んでいるポイント。
流れ込み直下は浅いフラットにテトラが絡んでおり、捕食場として機能しています。
朝、夕のマズメ時にはかなりボイルが頻発します。
神明堰
荒川本流と支流の市野川の合流点となる箇所に設置された堰。
堰直下はシャローフラットが広がっていて、捕食場となっています。
堰直下の流れ付近のテトラ内にも多くのバスがいて、テトラ攻略が肝です。
荒川中流のポイント
荒川の中流域は上江橋~秋ヶ瀬取水堰までとして説明します。
この水域はラージマウスとスモールマウスが2:3ぐらいの割合だと思います。
スモールマウスが若干多いです。
びん沼川
かなりの有名ポイントです。
ヘラ釣りの方のメッカとなっていて、かなり混雑しているので、トラブルに注意して下さい。
ヘラ釣りで練り餌を大量に使っているので、水質も悪いですがベイトも多いです。
ベイトが多いということはバスも多いです。
陸っぱりのバサーもかなり多いのでハイプレッシャーですが、小さな変化にバスはついています。
距離感を意識すれば岸際の変化を狙って、安定した釣果は望めると思います。
治水橋上流吐き出し付近
オカッパリの有名ポイントです。
かなりの流量の流れ込みがあり、スモールマウスが好むポイントです。
手前にテトラが広がっており、その周辺が好ポイントとなっています。
特に夏場は水の動きがあるので、バスが溜まる要素があるところです。
治水橋下流テトラ帯
下流方向を見て、左岸側に2km程延々とテトラ帯が続いています。
ゴルフ場に面していますが、基本的にほぼ全てのエリアでアプローチ可能です。
春には大規模なスポーニングエリアになることでも有名です。
テトラの中を狙うのがセオリーです。
テトラの外側はすぐに水深5m程になるので、広く狙うならハードプラグやスピナーベイト等が効率がいいです。
ここもヘラ釣りの方が多くいるエリアなので、釣りをする際には一声かけるなどしてトラブルにならないように注意して下さい。
荒川下流のポイント
荒川の中流域は秋ヶ瀬取水堰~中山道(戸田)までとして説明します。
この水域もラージマウスとスモールマウスが2:3ぐらいで中流域とあまり変わりません。
川幅がかなり広くなるので、ポイントを絞りづらいですが、狙うのは川がベンドしている(曲がっている)所を中心に狙うと結果は出やすいと思います。
秋ヶ瀬取水堰
秋ヶ瀬の取水堰周辺もかなり魚影の濃いエリアです。
バスに限らずシーバスも多いですが、特にスモールマウスバスが多いスポットです。
この秋ヶ瀬取水堰から下流は潮の干満の影響を受けるエリアなので、満潮と干潮ではかなり水位の差があります。
水位によってバスの付き場が変わるので、シャローの釣りが機能しない場合もあります。
狙い目は堰直下と堰下流に広がる100m程のテトラ帯です。
右岸の堰直下はかなり遠投しないと届かないので、釣り方としては、「イモ60」にネイルシンカー1.8gを入れて強めのスピニングタックルで攻略するのがオススメです。
右岸の堰直下は落ちてくる水の量も多く、かなりでかいスモールがたまっている場所です。
「イモ60」でボトムをドリフトさせて狙いましょう。
下流のテトラ帯は根掛かりがかなり激しいので、ネコリグがおすすめです。
ダウンショットだとかなりストレスがたまると思います。
水深も深めなので、ネコリグで素早くボトムをとってスローに攻めるのがポイント。
彩湖吐き出し
通称「温泉」と言われる場所で、冬のバス釣りのメッカとなっています。
工業排水が流れ込んでいる関係で、吐き出しからすぐの場所では冬でも水温が15度以上ある場合が多く、時には20度近くになることもあります。
明らかに魚が密集しており、冬の定番スポットとなっているのでプレッシャーは高いですが、確実にバスはいます。
レンギョやハクレン、鯉等の他魚種も多いので、スレがかりしてしまった時の為にランディングネットを必ず持っていきましょう。
オススメはダウンショットです。左岸のテトラ帯はバスがテトラ周辺を出入りしているので、ダウンショットやネコリグで丁寧にボトムを狙うのが効果的です。
ダウンショットはケイテックのセクシーインパクトがオススメです。
セクシーインパクトのインプレ記事は「セクシーインパクトのインプレ!KEITECHワームの評価低すぎでしょ!」をご覧ください。
三領水門付近
潮位の影響でガレ場が露出したり、潮の干満の影響をかなり受けるポイント。
石のポールのようなものが多数立っており、その周辺にからむ枝やゴミ等にバスがつくことが多い。
丁寧に攻めないと根掛かりの嵐となるので要注意。
ラージマウス中心にバスは多いです。
根掛かりが多いので、ネコリグが必須アイテムです。
ネコリグはスワンプクローラーがオススメです。
スワンプクローラーに関しては「スワンプクローラーのインプレ&使い方【釣れすぎ注意!】」をご覧ください。
埼玉バス釣りポイント 入間川編
(出典:Wikipedia)
入間川 上流域
菅間堰から上流を上流域とします。
全体的に水深が浅いエリアが多いので、水深が深いスポットがあれば積極的に狙いたい水域です。
越辺川 堰
堰直下はかなり狙い目です。
急流で白くサラシになっている箇所をミノーなどで攻めると効果的。
サラシの中でフィーディングしている魚は意外にいます。
しかもサイズがいいのが特徴です。
西武文理高校裏
右岸側のテトラ際が深くなっており、スモールが生息するポイントです。
平坦なテトラブロックが敷き詰められており、平常水位であれば足場がよく、釣りがしやすいと思います。
魚影としては濃い部類に入ります。
笹井堰
全体的にほぼ1m未満の水深しかありません。
サイズは小さいですが、見えるバスが沢山いるので、ビギナーの方にもおすすめ。
まずバスを釣りたいのであればここはおすすめできます。
2インチセンコーのノーシンカーがおすすめです。
2インチセンコーの使い方はこちら

入間川 下流域
菅間堰から上江橋までを下流域とします。
菅間堰から下流はマイボートを持ち込んでのボートフィッシングが盛んなエリアです。
菅間堰下流
菅間堰自体は現在立ち入り禁止です。
堰の下流300m程下流からは釣りができます。
水域的にはかなり浅く、水深1m前後となっているため、ウエーディングをして釣っている方が多いです。
流れも速めなので、スイムベイト等で狙っていくのをおすすめします。
出丸橋周辺
ここは右岸側がテトラエリアとなっており、出丸橋の上流100mぐらいの区間は中洲のような特徴的な地形となっています。
スモールマウスが多くいます。
左岸付近のナチュラルバンク際が浅くなっておりその付近をフィーディング場としてボイルが見られます。
流れが多少あるので、川の真ん中をドリフトして攻めるのが効果的です。
上江橋下
両サイドが左岸側は沈みテトラ、右岸側はガレバとなっており、ラージマウス、スモールマウス共に生息数は多いです。
根掛かりが多いスポットなので、ネコリグなどで攻略するのがおすすめ。
河川中央付近で水深は4m程と比較的水深も浅めです。
ラージマウスとスモールマウスを釣り分けるポイント
ラージマウスの特徴
(出典:Wikipedia)
荒川、入間川のラージマウスバスは居場所が特殊ということはありません。
基本的にテトラ、カバー、ブレイクなどの地形変化についています。
台風などで増水した際にはテトラの中に避難していることが多く、より居場所を絞りやすいです。
夏は流れの効いた上流域の方が釣りやすいです。
秋以降は一段レンジが落ちるイメージで岸際のカバーから姿を消します。
水深のあるテトラ帯の外などを攻めたほうが効率がいいです。
スモールマウスの特徴
(出典:Wikipedia)
スモールマウスに関しては、テトラ帯でも釣れますが、流れの変化がある所を好みます。
泳力が高いため、流れの中でもベイトを捕食できる能力があるためと思われます。
川幅が急に細くなっていたり、川が蛇行している付近はいい地形となっていることが多く、流れに変化のあるポイントです。
釣り分け方
基本的にカバーを撃てばラージマウス、地形、流れの変化を攻めればスモールマウスが釣れます。
テトラ帯に関してはその限りではありません。
ラージマウスは下流域に多いので、ラージマウスを狙うのであれば、荒川であれば上江橋付近から下流域、入間川であれば菅間堰よりも下流のポイントを攻めたほうが良いです。
スモールマウスに効くルアー
スモールマウスは、基本的にラージマウスよりも釣りやすいです。
基本的に距離を取ることが必要ですが、プレッシャーがない状態であれば、スモールマウスの方がルアーに対する反応は格段にいいです。
小さいものを食べているとよく言われていますが、大きなルアーでも普通に釣れます。
ただ、上流域では流れが強い傾向があるので、流れを利用してドリフトするとなると、小さいワームを流した方が抵抗が少ないので、扱いやすいということはあるかも知れません。
1番実績のあるルアーはゲーリーヤマモトの「イモ50」です。
使い方は流れに乗せて、ボトムを転がすだけです。
急流では使えませんが、多少流れが強くて流されてしまう時には、ネイルシンカーを入れてウェイトを調節することで対応します。
陸っぱりであれば、飛距離も出て、根掛かりも少なくかなりおすすめです。
流れの中のスモールマウスは40cmを超えるサイズになると、驚くほど引くので、ラインは5lb以上をおすすめします。
陸っぱりでスピニング4lbはビギナーだと、40cmクラスがかかった際にかなり厳しいと思うので、ベイトフィネスタックルで8lb等が理想的なタックルです。
最後に
今回は埼玉県の代表的バス釣りスポットである荒川、入間川について紹介しました。
今回紹介したポイントはシークレットでもなんでもない有名ポイントですが、魚影はそれなりに濃い所ばかりです。
よって、多くの釣人がいることもあるので、お互いにマナーを守ってトラブルにならないように、注意しましょう。
また、荒川河川敷でも度々見られますが、ルアーのパッケージや使用済みのワームなどのゴミを捨てないで下さい。
バサーとして、人としてフィールドにゴミを捨てるのは最低です。
絶対に自分で出したゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。
マナーを守って沢山の人がブラックバス釣りを楽しめる環境を一緒に築いていきたいです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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