バス釣りのプラグの中で一番見た目が釣れそうなのってミノーじゃないでしょうか?
細長いボディーで魚のように見えるだけで、釣れそうな気がしますよね。
ミノー(ジャークベイト)は時としてワームをはるかに凌ぐ釣果を叩き出すルアーです。
しかし、使い方があまり浸透しておらず、タックルボックスの肥やしになっている方も多いルアーでもあります。
トシロー
確かに見た目釣れそうなんだけど、ただ巻いてても釣れねーんだよな‥
ミノーによってはただ巻きで使うタイプとジャークして使うタイプがあるからね。
ルアーの特性を理解することが必要だと思うよ。
タオル
今回はジャークベイトで釣れない!使い方がわからない!という方向けに、ジャークベイトの基本と使い方、タックルまでを紹介していきます。
この記事を読めば、ワームで釣れない魚が釣れるようになります!
ジャークベイトの特徴
ジャークベイトの特徴はなんと言っても小魚のようなシルエットです。
細長いボディーでロール主体のアクションを生み出します。
ジャークベイトはワームには出せない、キラキラと明滅するフラッシングが一番の釣れる要因です。
フラッシングでバスに気付かせて、寄ってきたバスに小魚っぽいシルエットで食わせるのがジャークベイトの王道的な使い方になります。
ジャークベイトとミノーの違い?
ジャークベイトとミノーは何が違うのか?
ジャークベイトはミノーの一種です。ジャークするとよく動くミノーをジャークベイトと言います。
ミノーの種類
ミノーは大きく分けて3種類あります。
- ショートビル
- ロングビル
- クランキングミノー
それぞれ特徴があり、使い方が異なります。
ショートビル‥リップが短く1~2mの水深で使用する。トゥイッチやジャークなどの操作で使用。
ロングビル‥リップが長く3mよりも深い水深を引いてくるのに使用する。トゥイッチ、ジャークなどこちらも意図的に操作して使用。
クランキングミノー‥ロール以外にウォブリングの要素が入り、ただ巻きで使用する。
ロール‥ルアーを正面から見たときに左右に回転するような動き。
ウォブル‥ルアーを上から見たときに左右に揺れる動き。
この用途別の種類にはそれぞれ、止めたら浮くフローティングと、止めたらそこにとどまるサスペンドタイプがあります。
ジャークベイトが効果的な時期
サスペンドモデル
ミノーの一番の出しどころは晩秋~春にかけての低水温期です。
具体的には水温が10度前後の時期に一番本領を発揮します。
この時期にディープに落ちきらず、プレイクのショルダーなど中途半端なところに浮いているバスに対してはかなり有効になります。
このポジションのバスはワームで攻略することが難しく、クランクベイトやスピナーベイトなどの波動の強いルアーには反応しないことが多いです。
この状況ではミノー(ジャークベイト)の独壇場になることが多々あります。
フローティングモデル
アフタースポーン期の5月後半~6月にかけてはフローティングモデルが有効です。
中途半端に浮いていて、水面に出きらないバスに対してフラッシングで興味をもたせ、ストップ時に浮上するアクションで口を使わせます。
ジャークベイトが効くフィールド
透明度が高いフィールド
ジャークベイトはバスの視覚に訴えるルアーなので、ルアーがよく見える透明度の高いフィールドで特に効果的です。
水色で言えばクリア~ステイン色のフィールドにかなりマッチします。
マッディーウォーターでもジャークベイトのフラッシングが効果的な状況はありますが、やはり波動の強いクランクベイト、スピナーベイトなどのルアーの方が効率的です。
川などの流れがあるフィールド
川のバスにもジャークベイトは効果的です。
川には流れがあるので、バスの側線で水中の微妙な流れを察知する能力が鈍るのか、視覚で反応することが多くなります。
ジャークベイトの使い方
アクション
トゥイッチング
トゥイッチングは約10cm~30cmと短い距離でルアーを移動させ、弱々しい小魚を演出します。
基本的にポーズも長めにとり、チョンチョンと細かな動きでバスを誘います。
ロッドアクションとしては、そんなに難しくありません。
ロッドをチョンチョンと下方向に2回~3回あおって、ポーズを繰り返します。
「チョンチョン→2秒ポーズ→チョンチョン→2秒ポーズ」という感じのリズムです。
ポイントはロッドをあおった後に、ロッドティップを元の位置に戻すことです。
ラインを張ってルアーを動かした後にラインテンションを抜くことで、アクションの余韻が残りナチュラルに漂うようなアクションを生み出せます。
実際のロッドワークはこの動画が非常に参考になると思います。
トゥイッチングを覚えるならこの「まるりんさん」の動画は外せません。
かなりジャークベイトの使い方が上手なので、実際に釣ってる姿を見るのが一番勉強になります。
トゥイッチングからバイトまで非常にわかりやすいのでぜひ見てみてください。
ジャーキング
トゥイッチングとジャーキングは動く距離と速さだけが異なります。
ジャーキングは30cm~50cmぐらいを高速で瞬間移動させるように連続してアクションさせ、逃げ惑う小魚を演出します。
ジャーキングのアクションはトゥイッチングよりもかなり強めのアクションで連続してロッドを操作します。
(出典:Salmo)
トゥイッチングよりもロッドを動かす距離も長く、強いイメージです。
この釣りはリズムが重要です。「トン、トン、トトン、トン、トン、トトン」という感じで、リズムよくロッドを操作するのがポイントです。
また、トゥイッチング同様にロッドを引いてアクションさせた後は必ず、ティップを戻すことを意識してください。
カラーセレクト
カラーはクローム系を基本にします。シンプルにフラッシングさせることが重要なので、キラキラと光る色がいいです。
晴れの日や、透明度が極端に高い時→クリア系、リアルペイント系
ローライト、濁りが入った時→ゴールド系
マッディーなフィールドで使用する際にはタイガーやピンク、チャートなどの派手な色も有効です。
サイズ
サイズはマッチザベイトを意識して、ベイトのサイズに合わせるのが一番です。
10cm~11cmのサイズであればどこのフィールドでも使用できるサイズです。このサイズのミノーはおそらく一番スタンダードなサイズで、ラインナップも多いと思います。揃えるのであれば、まずは10cmサイズを、その次に8cmぐらいの小型サイズを買いましょう。ミノーの場合は小さいから釣れるということが特に無いルアーです。
おすすめジャークベイト5選
ジャークベイトといえば、本場アメリカのロングAやラトリンログなどが有名ですが、これらのルアーは正直使うのが難しいルアーです。
使い手の技量によって釣果が変わるのがジャークベイトの特徴ですが、特に難しいと思います。
比較的新しいルアーを使うことをおすすめします。新しいルアーはよく動くように設計されているものが多く、初心者の方でもいい動きを出しやすくなっています。
1位 ラパラ X-RAP
横っ飛びの距離が凄まじく「スラッシュベイト」の異名を持つジャークベイトです。
ジャークベイト初心者でも簡単にジャークすることが可能だと思います。単純に釣れます。ジャークしたあとの余韻のような動きが釣れるポイントだと思います。明らかに他のルアーよりバイトが多いと感じるキングオブジャークベイトです。
2位 OSP VARNA
OSPのヴァルナも使いやすいです。かなり横に飛びます。
重心移動システムの恩恵で飛距離も素晴らしく、軽い力でジャークできます。
こちらも初心者の方にはおすすめです。
3位 メガバス ビジョン ワンテン
世界的な超ヒット作です。アメリカのトーナメントプロでも使っている方が多くいる程名作です。
比較的アクションさせる難易度は高めですが、硬めのロッドを使うのが肝です。控えめに言って、かなりの傑作です。
4位 エバーグリン サイドステップ95
ただ巻きでも何故か魚を呼んでくる不思議なルアー。ジャークしてももちろん釣れますが、ストップ&ゴーの単純なアクションでも釣れます。他のジャークベイトにはないオートマチックルアーです。
5位 エバーグリーン フェイス
軽い力でジャークできて、1日使っても疲れないのが特徴です。不規則なダートで釣れるサイズがなぜかでかいです。おそらくただ巻きしても全く釣れない類のルアーだと思います。
ジャークベイトのタックル
ロッドの長さ
ジャークベイトにおすすめはショートロッドです。
長くても6.6ftまででないと正直かなりやりづらいと思います。おすすめは6ft以下です。6ft以下になってくるとかなりやりやすいです。
ジャークベイトはルアーを操作しないと釣れないルアーなので、ショートロッドのほうが有利です。飛距離は多少犠牲になりますが、飛距離が必要になる場合にはヴァルナなどのルアーで対応します。
また、長いロッドで無理にジャークし続けると確実に手首を痛めます。怪我をしない為にもショートロッドを使いましょう。
ロッドの硬さ
硬さはML~Mぐらいがちょうどいいと思います。実際この丁度中間ぐらいの硬さが一番つぶしが効くイメージです。
アメリカの超有名プロKVDことケヴィン・バンダムさんはジャークベイト用に6.11ftのMHロッドを使っていますが、常人には真似できませんのでご注意を。
おすすめロッド
おすすめはゾディアスの1510M-2、158ML-2です。
6ft以下のショートロッドで100gと軽量なので、ジャークベイト入門には完璧です。
110mmぐらいのサイズを使うなら1510M-2。90mm以下のサイズも使うのであれば158ML-2がちょうどいいと思います。
専用ロッド
ジャークベイトに専用ロッドが必要かと言われると、やり続けるなら必要だと思います。なぜなら絶対に手首を壊すからです。
少しやってみようかなと言う程度なら、短めのロッドでベイトフィネスのMLぐらいのロッドでも全然できるので、無理して揃えるほどではありません。ジャークベイトロッドは他に使い道が見いだせないロッドの可能性が高いです。
ライン
ラインはジャークベイト使いの間でも意見が分かれる所ですが、使い始めにはフロロカーボンの14lb~16lbをおすすめします。
伸びの少ない太いナイロンラインなどを使う方もいますが、初心者の場合にはかえってルアーの動きが悪くなってしまうと思います。一番バランスがいいのが14lb~16lbのフロロです。伸びもある程度少なく、アクションの切れも損なわないバランスがちょうどいいと感じます。
ワームもジャークベイト?
ワームをジャークベイトのように使うこともできます。
ソフトジャークベイトの利点は深いレンジまで沈めてから使うことができる事と根掛かりに強い事。リップがついてるプラグと違い、ワームは沈んでいくので攻めたいレンジまでフォールさせてからジャークさせればプラグでは攻めにくいレンジまで攻略可能です。また、カバーやオーバーハングに積極的に絡めて使うことができる点がメリットとなります。
しかし、難点はフッキング率が異常に低いことです。ジャークベイトの場合、アタックしてくるようなバイトが多く、プラグでも外掛かりなどが多くなります。こうしたバイトはワームでかけるのは至難の技なので、注意が必要になります。
ソフトジャークベイトは春~初夏に活躍します。冬の動けないバスよりはフッキング率は高くなるので、ワームのキビキビとした動きと食わせ能力を使ってプリスポーン、アフタースポーンのバスを攻略してみてください。
おすすめソフトジャークベイトワーム
サカマタシャッド
サカマタシャッドはジャークに特化したワームです。低比重で切れの良いダートアクションを生み出してくれます。ジャーク時にブルッと震えるようなアクションを起こし、上下左右への不規則なダートアクションで逃げ惑うベイトフィッシュを演出できます。
まとめ
ジャークベイトはルアーを操って釣るので、釣れたときの感動は他のルアーにはないものがあります。
「釣れた」ではなく、「釣った」という感じを味わうならジャークベイトです。この記事を参考にジャークベイトの世界にのめり込んでみてください。
きっと、ワームでは釣れない魚があなたを待っていると思います!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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