カットテールを使い続けて早20年。
カットテールの在庫が20袋を切る日は永遠にない気がするタオルです。
ゲーリーヤマモトの「カットテール」といえば、もうそろそろ、バスのDNAに組み込まれて釣れなくなるんじゃないかと思う程、よく使われているワームです。
おそらく、バス釣りをしている人で知らない人はいないと思います。いろんなワームを試した結果、「結局このワームに戻る」というのを2年スパンぐらいで繰り返しています。
そんなカットテールですが、人によって使い方は様々です。「そんな使い方があるのか!」と驚くことが多く、毎年新たな発見があります。
トシロー
カットテールのノーシンカーで何匹釣ったかわかんねー!
生涯で一番釣ってるワームなのは間違いないね~
そんな人、いっぱいいるだろうけど‥
タオル
今回は「しばらく使ってないな~」と永遠のスタンダードを忘れてしまった人やバス釣りを始めたばかりで「カットテールはどう使うんだ?」という人向けに、再度カットテールの魅力を思い出してもらうべく、使い方を紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、カットテールの新たな魅力に気づけるかもしれません。
目次
伝説のワーム”カットテール”の紹介
カットテールのスペック
サイズ(種類) | 自重(重さ) | 推奨フックサイズ |
3.5インチ | 2.6g | #3~#1 |
4インチ | 3.0g | #1~#1/0 |
5インチ | 4.7g | #2/0~#3/0 |
5.75インチ | 7.2g | #2/0~#3/0 |
6.5インチ | 10.0g | #3/0~#4/0 |
7.75インチ | 16.2g | #5/0 |
10インチ | 16.4g | #5/0以上 |
高比重なゲーリー素材ならではの自重によって、キャストしやすく、フォール速度は速めです。
6.5インチからは通常のベイトタックルで十分にキャスト可能になります。
トシロー
7.75インチと10インチが0.2gしか違わねーの?ウソだろ?
明らかに10インチの方が細いからね。7.75インチは極太仕様なんだよね。
タオル
カットテールはなぜ釣れる?
カットテールのアクションは意外と控えめです。
ノーシンカーワッキーでは、OSPのドライブクローラーのようなボディーをくねらせるようなアクションはなく、微妙に揺れながらスーッとフォールしていきます。
この控えめなアクションがスレたバスにも効きます。並木敏成プロの言う「ワームのフォールは自然な速度+αが一番いい」というのが、まさにコレぐらいなんでしょうか?なんとなくそんな気がしています。
トシロー
センコーよりもアクション控えめだな。
ゲーリーワーム独特だけど、ボトムに置いとくだけでなんかうごめくように水流を受けて微妙に動くんだよね。
おそらくコレが釣れる理由だと思う。
タオル
ノンソルトVerはダウンショット、ミドストに最適
カットテールに新たに加わったのが比重の低い「ノンソルトVer」。
ゲーリーマテリアルの売りである高比重を捨てたSpec2的な商品です。
高比重ワームのダウンショットにありがちだった、尻下がりの姿勢になるデメリットを消し去ったカットテールの誕生は、ダウンショットフリークにとっては待望の新作となるでしょう。
この低比重カットテールは、フォールが若干遅めになるので春先のノーシンカートゥイッチングにも最適です。トゥイッチング後の食わせの間が取りやすくなりました。ミドスト、i字ただ巻きなどのスイミング系もこの新バージョンのほうが向いています。
さらに、カラーもツートンのラミネートカラーという新色が加わっています。
ダークブラウンブルーギル/クリスタルクリアー
ウォーターメロンブルーギル/クリスタルクリアー
シナモンブルーシャッド/クリスタルクリアー
トシロー
人気カラーになりそうだな。
ノンソルトVerは明らかに比重が低いから、アクションが違うよね。キビキビ動くと言うか、キレがある感じ。
タオル
カットテールの使い方 6選
4インチ ノーシンカーワッキー
まさに神と呼ばれるカットテールの真髄がこの4インチノーシンカーワッキーです。
とりあえず冬以外はコレを投げとけば間違いないというレベルでいつでも釣れます。微妙なユラユラアクションと微振動でスレたバスに最強です。
肝はラインスラックをしっかり取ること。カットテールは勝手に水流で動いて仕事をしてくれるので、フリーな状態を長く作ることが最大の肝です。
フォールも比較的速めなので、ボトムまで落とすのもそこまで苦痛ではないです。ボトム放置でうごめきアクションも効くので、基本リグを移動したい時以外はノーアクションがおすすめ。
ラインはPE0.4号に、リーダー4lb~5lbを50cmぐらい取るのがオススメです。岸際に垂直フォールさせるなら、壁にぶち当てるぐらいの勢いでキャストし、たるみを作ります。
PEの浮力でメインラインは沈みにくいので、リーダーから先のみが沈み、手前に寄ってくるのを防いでくれます。PEラインで視認性もいいので、ラインの変化を感知しやすく、あたりの取りにくいノーシンカーでも目で見てあたりを取りやすいくなります。
トシロー
ある意味、何もする必要なしってことか?
そうだね。何もアクションを加えない事を意識することが最大の肝だと思う。マッディーでも、濃いめのカラーでアピールして、あとは何もしなくて大丈夫!
タオル
5インチ カバーネコ
5インチのカバーネコも鉄板です。
高比重素材でキャストしやすく、着底時にはブルンと震えるアクションも秀逸です。1.8gのネイルシンカーでライン12lb程度のベイトフィネスでカバーを果敢に攻めましょう。
フックはFINAのNSSフックが定番。
ネコリグの動かし方は連続シェイク→ストップしてあたりを待つように使います。枝に吊るしても、ボトムにおいても細かいシェイク、たまにストップがアクションの基本です。シェイクでアピールして、止めてる時に食わせるイメージを持ってください。
トシロー
ネコリグはノーシンカーと違って動かすんだな?
シンカー入れてる時点で、自然な感じじゃないからね、意図的にシェイクしてボディーをくねらせてアピール!
タオル
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カバーネコに関しては「スナッグレスネコリグ(カバーネコ)の全て!バイト多すぎてビビりますって‥」もおすすめです。

4インチ ネコリグ(スピニング)
スピニングのネコリグの場合には4インチがいい感じです。
ネイルシンカーは0.6g程度で十分です。ライン4lbでガード付きのマス針で使用します。身切れしやすいのでプロテクトチューブ、収縮チューブは必須です。4lbでも十分すぎるぐらい飛距離が出るのでオカッパリにもオススメです。
オープンウォーターで距離を取りたい場合にはこのリグを多用します。
アクションはボトムシェイク主体で、5秒シェイクしながら移動させて、ラインスラッグを巻取りながら2秒ステイを繰り返します。たいていステイしてる時に喰ってくる感じで、ステイ中に「コンッ」とあたりを感じるか、次のシェイク時にバイトを感じると思います。
ステイ中はラインを張りすぎないように意識することが重要です。
シェイクってバシバシする感じか?
ラインスラッグを弾くぐらいでいいね。5秒シェイクして50cmぐらい動くイメージかな。
3.5インチ スプリットショット
スプリットショットリグで中層を攻略する使い方です。
霞ヶ浦のようなマッディーウォーターでは使いませんが、クリア、ステインでは効果的です。ミドストは無理という人はカットテールのスプリットショットをおすすめします。
ライン3lbでオフセットフックの2番~3番を使用します。ガン玉は超極小のもの0.5g(ウォーターグレムリンの最小サイズ)ぐらいを使って、フックから30cm程離した位置につけます。
アクションはカーブフォールの連続です。
キャストしたらすぐにロッドを12時の位置まで持ち上げて、ラインがたるんでくるまで5秒から7秒そのまま待ちます。ラインがたるんできたら再び巻き取ってまたカーブフォールさせます。これの連続です。
カーブフォールを繰り返して中層を攻略します。リザーバーで急斜面に沿ってもできますので、かなり簡単に中層攻略ができます。
このスプリットショットの肝はシンカーの重さで移動するので、リーリングによる移動速度のばらつきが無いところです。
極自然にワームが移動するのが肝です。超簡単に中層を攻略できるので、ぜひ試してみて下さい。
しかし、このリグの弱点は風に弱いところです。強風時は風にラインが煽られてコントロールできないので、おすすめしません‥
すげー簡単だな。こんなんで釣れんのか!?
ミドストより効くときもあるね。春に超オススメだよ。誰でもできる所が魅力!
関連記事:スプリットショットリグを徹底解説!釣り上手な人はまだ使っている!
4インチ ダウンショット
4インチのダウンショットは超素早く横方向を探るのに向いています。
ダウンショットですが一切止めない使い方です。1.8gシンカーを使用して、リーダーは20cm程という仕掛けです。シェイクしながら巻き続ける感じで、ボトムからは離さないイメージですが、止めません。
ダウンショットですが、ボトムを巻物のように使います。
横方向にボトムをかなり早くサーチできるので、巻物では強すぎるといった時が出番です。ダウンショットなので当然超シャローからディープまで、どの水深のボトムにも対応できます。
イメージはこの動画の河口直人さんのアクションそのままです。
めちゃくちゃ巻くの早いな!
使い方がライトリグって感じではないね。完全なサーチベイトって感じでいいと思う。手数はかなり増えるからオススメだよ。
6.5インチ~10インチ ノーシンカー、ネコリグ
サイトフィッシングでも超有効なのがビッグサイズカットテールのノーシンカー。
6.5インチ以上になるとノーシンカーでもベイトフィネスではないタックルで余裕で扱えます。
カバーに浮いているやつや、ボトムにいるやつまでどこでも使用可能です。
ロングワームは特にでかい見えバスの反応が明らかに違います。6.5インチ以上も釣り方の基本はノーアクションです。見切って顔をワームからそむけたときだけアクションさせるのが効果的。
「だるまさんが転んだ」釣法です。
こんな長いワームでフックアップするのかと不安になると思いますが、意外とかかります。
フックはマス針を使います。かかりが良いので、リューギ タリズマンの#3/0かNSSフックの#4/0がオススメです。太軸で伸ばされる事が少ないのでデカバスがかかっても安心してやりとりできます。
ブラインドや、ややっこしいカバー際で使う時には、下の画像のように針先を埋め込んで使います。
こんなんでフッキングできるのかと思われますが、全然かかります。
ある程度、バイトを感じてから送る必要はありますが、そんなに極端に送らなくてもかかる印象です。ぜひサイトフィッシングで使ってみて下さい。フォールを早めたい時には、0.9gのネイルを入れてネコリグでも使えます。
カットテールの向き
カットテールは向きによって波動の出かたが変わります。
フラットな面を横向きにすればより水の抵抗を受けて波動は強くなり、縦向きにすれば水の抵抗を受けずに波動は弱くなる性質です。
使い分け方は水質が悪い所などでよりアピールしたい場合には横向き、クリアでプレッシャーが高い所では縦といった感じで使い分けるとさらにカットテールでの釣果は上げられます。
陸王にもよく出場している奥田学さんは、この向きをかなり細かく使い分けているので、意識して使ってみるといいでしょう。
カットテールの神カラー
ゲーリーワームのカラーは鉄板カラーがいくつかありますが、水色別におすすめカラーを紹介します。
クリアウォーター ~ ややステイン
スモーク
ウォーターメロン
ベビーバス
クリアな水系でこの3個は釣れるカラーです。
特におすすめは「ベビーバス」リザーバーなどのクリアな水質では明らかに釣果が違います。ボトム中心で使うならスモークがオススメです。ボトムの色と同化する系の色なのでかなりナチュラルな存在感になります。
ベビーバスは青木大介もイチオシしてたよな?
かなりナチュラルでいい色だと思う。野尻湖、桧原湖なんかのスモールマウスにも凄い効くね!
ステインウォーター
野池や房総リザーバーに多い水色です。
キャスティング限定カラーの「ミミズ」が一番の鉄板なのですが、年一回の製造らしく、売り切れたもう1年間買えません。見かけたら即買いだめしておくことをおすすめします。
(出典:キャスティング)
ミミズカラーは早くレギュラーカラーになってほしいよな!
ん~メルカリとかで超高値で売られるぐらい需要があるからね‥河辺さん、ぜひお願いします!
マッディーウォーター
グリーンパンプキン/ブラックフレーク
ブラック(ソリッド)
パールホワイト/シルバーフレーク
マッディーは定番のはっきりしたカラーがおすすめです。
グリパンを基準に濁りが強ければ、ブラックかホワイトにローテーションするイメージです。この3色だけで全然不便を感じません。
ブラックってなんで人気ないんだろうな‥
ブラックは確かにいつ行っても買えるよね。正直どの水色でも使える万能カラーなんだけどね。。。
カットテールのチューニング
テールカットチューン
まさかのカットテールのテールカットという贅沢仕様のチューニングです。
動きとしてはよりキビキビとした動きになって、フォールは細かく揺れるようになります。センコーで喰いが悪いなと感じるときや、さらにアクションを抑えたい時にちょん切って使用します。
意外にメジャーなのか動画があったので紹介しておきます。
すでにカットされたテールなのに、テールカットしちゃうのか?
この秘密は使えばわかるよ‥
先割れチューン
これはゲーリーの某スタッフから教わりました。
絶対広めるなと言われましたが、大したチューンじゃないし、某雑誌に載っていたの目撃したので見たので広めます(笑)
作り方は簡単で、4インチカットテールをセンターラインに沿って、テールからリブがなくなるところまで縦に半分にハサミを入れて割ります。
カレントのある所なんかでは、2本に割れたテールがいい感じに動くので、すれたデカバスに効果大です。ネコリグでも、ノーシンカーでもいいので、ぜひ試して見て下さい。
めっちゃ釣れそうだな!
HP3Dワッキーみたいな感じかな?それより弱めのアクションでサイズダウンしてる感じ。
これもまぁまぁ釣ってるね。
まとめ
今回はレジェンド級ワームのカットテールについて、今更ながら紹介してみましたがいかがだったでしょうか。
カットテールは流通量も多く、どこでも手に入りかつ釣れるという、まさにレジェンド級のワームです。
使ったことがないという人はいない気がしますが、しばらくタックルボックスの肥やしになっているなんて人は、改めて使ってみて下さい。きっと、レジェンドワームの威力を体感できるはずです。
この記事で紹介したアイテムまとめ(Amazonリンクに飛びます)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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