スミスから発売されている「ファットイカ」
製造元はゲーリーヤマモトですが、販売はゲーリーインターナショナルではなく、「スミス」というなんとも不思議なワームです。
元々ゲーリーヤマモトのワームをスミスが販売していた関係で、河辺さんが社長を務めるゲーリーインターナショナルが販売権をもっていないという関係性のようです。
そこは大人の事情なのでしょう。
ちなみにベビーファットイカはスミスがゲーリーヤマモトと共同で開発したワームです。
どうでもいい話をしてしまってすいません。こういう事情が異様に気になるタオルです。
ゲーリー素材のファットイカですが、皆さん使っていますか?
バックスライドの代名詞的存在で、もう殿堂入りしてもいいぐらい有名なワームですよね。
先日、会社の同僚と霞水系に釣りに行きまして、「ファットイカで全然釣れない」という話を聞いてびっくりしました。
「いやいや、めっちゃ釣れるでしょ」と反論して使い方を見せてもらうと‥
「そもそも付け方逆な!」
‥と意外にファットイカの使い方知られていないんだなというのを知りました。
そこで、今回はファットイカの使い方について紹介していきます。
このワームならではの特性を活かした使い方を知ってもらえば、必ず釣果につながると思います。
目次
ファットイカの特徴
ファットイカのスペック
自重 11~12g(カラーによって個体差あり)
全長 100mm
圧倒的な高比重ワームでワーム単体での自重があるため、通常のベイトタックルでもノーシンカーリグで使用することが可能です。
推奨フック #4/0~5/0
かなりボディーが太いため、大きなフックが必要です。
小さいフックではフッキングが決まらないので、推奨フックサイズを必ず使用します。
ファットイカのアクション、リグ
一般的に逆刺しノーシンカーと呼ばれるフラスカート側からフックを刺すことによって、バックスライドするアクションで使うのが一般的です。
順刺しで使用すればノーシンカーリグでもフォールスピードが速くなり、より深い水深まで攻めることが可能です。
ファットイカのカラー
ファットイカのカラーラインナップは全34色です。
参考 ファットイカ製品ページスミス中でもおすすめのカラーは3個です。
クリアウォーター
ベビーバス
(出典:スミス)
クリアウォーターではファットイカに限らず、このベビーバスは最強だと思います。
リザーバーの緑っぽい水色に溶け込んでくれる色です。
マッディー、ステインウォーター
グリーンパンプキンペッパー-チャートリュースペッパー
(出典:スミス)
ブラック-ブルーゼリービーンズ
(出典:スミス)
この2個は絶大な信頼を寄せています。
基本的に霞ヶ浦水系のマッディーシャローウォーターで使用することが多いので、強めのカラー選択が多くなってしまいますが、この2種類はかなりおすすめです。
シルエットがはっきり出た方が釣れる気がします。
ファットイカの使い方&使い所
バックスライド
ファットイカの特徴はなんといってもバックスライドです。
ファットイカはボディーは大量のソルトが混入されていて重く、フラスカートはノンソルトで張りのある素材になっています。
この素材の違いがフォール中に斜め方向へボディーを傾けて、バックスライドのアクションが生まれます。
バックスライドの幅を最大限に活かす方法はキャスト後に確実にフックアイをアングラー側に向けることです。
キャスト中にしっかりサミングを行い、着水時にテンションをかけることでフックアイが自分側に向きます。
あとは張らず緩めずのU字を描いてフォールさせれば、綺麗にバックスライドしてくれます。
ファットイカで釣れないという方はこのバックスライドがしっかりできていない方が多いです。
バックスライドはフォール時のワームの向きとラインテンションが完全に肝です。
下の図のような感じのラインテンションでワームの向きを意識して下さい。
オカッパリであれば、足元のエグレを簡単に攻められるので、かなりおすすめです。
ファットイカはエビなんです
ファットイカのおすすめ使用法としてトゥイッチで水面に出してからフォールさせるというテクニックがあります。
このテクニックは梅雨以降にエビが岸に接岸するタイミングで超有効です。
①岸際にフォールさせて一回着底させます。
②底からトゥイッチするように跳ね上げて、水面直下まで持っていきます。
③そこからサイドフォールさせる動作を繰り返します。
これはエビが水面に逃げる動きを演出する方法で、ハマるとすごいです。
ファットイカのチューニング
ファットイカの泣き所はソルトインの高比重素材でボディーが硬めで太く、フックがうまくずれずにフッキングが決まらないところです。
そこでチューニングを施すことでフッキング率を大幅に改善します。
要はボディーからフックがうまくズレてくれればフッキングは普通に決まるんです。
- STEP.1ファットイカの側面に切れ込みを入れる
- STEP.2はさみを使って赤線部分をボディーの半分ぐらいの厚さまで切る
ハサミでやるとだいぶ汚い感じですが、慎重にゆっくりやれば綺麗にできます。
気になる場合はよく切れるカッターでもできます。
切れ込みをいれない場合
切れ込みを入れた場合
明らかに切れ込みを入れたほうが、フックポイントとワームの距離が離れます。
つまり、より刺さりやすくなっているということです。
オリジナルファットイカの作り方
切れ込みチューンをしてもどうしてもフッキングがうまくいかないという人におすすめなのが、オリジナルファットイカの作成です。
オリジナルと言っても大したものではありません。
用意するものは「イモグラブ60」とゲーリーの「フラスカート」です。
フラスカートは生産中止になってしまったので、見つけたら即買いアイテムです。
入手できない場合には破損して使えなくなったファットイカから切ってとっておきましょう。
作成手順はイモグラブのボティーの平らな側をライターやバーナーで炙ります。
そこにフラスカートを接着すれば‥オリジナルファットイカ(イモファットイカ)の完成です。
このイモファットイカですが、通常のファットイカに比べて素材が全然柔らかいので、フッキング率が抜群です。
重量は約10gと若干軽くはなってしまいますが、十分通常のベイトタックルで投げることが可能です。
バックスライド幅はこちらのほうが若干ですが大きくなります。
ファットイカのおすすめタックル
ファットイカのオススメタックルは通常のベイトタックルです。
ロッド
ロッドはMH(ミディアムヘビー)クラスが一番適していると思います。
M(ミディアム)だと柔らか過ぎてキャスト時にティップが入ってしまって、ピッチングやりづらいです。
フッキングが良くないということも考えて、MHをおすすめします。
リール
自重がノーシンカーでも11gあるので、ベイトフィネス対応のリールは必要ありません。
「アルファスSV」「タトゥーラSV TW」や「メタニウムMGL」などの軽量ルアー対応程度のリールなら気持ちよく投げることができます。
通常の「メタニウムMG」などでもほぼ問題ないと思います。
最後に
ファットイカは最強のバックスライドワームだと思います。
- 着水時にラインテンションをかけて自分側にフラスカートを向ける
- フォール時には張らず緩めずのラインテンションをキープ
この2点さえ守れば、自然と釣果はついてきます。
あとは状況に応じて、エビ系のアクションを演出したり、順付けで深いレンジを探ってみたりと応用してもらえば、プラスアルファで魚にアピール可能です。
フッキングに関しては、うまく乗らない場合には切れ込みチューニングを試してみて下さい。
だいたいはこのチューニングでフッキングの悪さは解消します。
それでもだめなら、イモファットイカを試してみて下さい。
きっと、結果を出せるはずです!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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