バス釣りをやっていれば誰しも一度はボートで釣りをしたいと思ったことがあると思います。
陸っぱりでは届かないあのポイントにルアーを入れたい。。。
僕自身、フロートボート→ゴムボート→Vハル+ジョン→Vハル+パント→FRPボートと色々なボートを一通り所有してきて、それぞれのメリットやデメリットを体験してきました。
ボートフィッシングの世界へ足を踏み入れようとする方に、僕自身の経験を交えて、それぞれのボートについて紹介していきます。
第一弾はフロートボートです。
目次
フロートボートの価格、スペック
メーカーであるカーメイトから発表されているスペックは下記となります。
フロートボート(デビルレッド)
Z1DR¥66,477(税抜)
カラ- ブラックXレッド
材質 高密度ポリエチレン
定員 1名(許容重量150kg)
製品重量 22,000g
収納寸法 1420X690X380mm
完成寸法 1420X1210X380mm
(出典:CARMATE)
積載重量が150kgって大丈夫?
許容重量が150kgということですので、体重80kgの人が乗って、タックルやエレキのバッテリーとエレキを載せても余裕があります。
実際150kg以上載せても、正直問題ないです。
体重100kgの友人が、54lbのエレキと22kgのバッテリー、2馬力のエンジンにタックル5本に、タックルボックスを載せて釣りをしています。
積載重量は合計で180kg程だと思います。
年間60日以上釣りをしていますが、未だに問題なく生きてます(笑)
トシロー
メーカーの積載重量は守ったほうがいいんだろうけどな(笑)
180kgぐらいなら問題ないことが、実証されているってことだね。
タオル
コンパクトな全長がもたらすメリット
船体の全長が12ft未満の為、2馬力以下のエンジン、エレキを使用しても船舶免許は不要です。
エレキと2馬力以下のエンジンが免許不要で使えるのはかなりのメリットです。
船舶免許は意外に大きな出費になってしまいます。
船舶免許を取るとなると最低でも6万円以上はかかります。また、5年で更新しなければいけいので、更新のたびに1万円程必要です。
フロートボートは意外に高い!?
販売店での価格では大体が税込み6万円程で販売されています。
意外に高い!と思われるかも知れませんが、アルミボートにかかる金額を考えれば全然お手頃です。
ジョンボートの11ftと比較してみます。
人気のあるSOUTHERのジョンボートは値段が約16万円です。
これは本当にボートのみの価格で、さらにデッキを自作して2万円、カートップのキャリアで5万円程かかかり、必要なものすべて揃えると新品で揃えると諸々で30万円程になります。
エレキなどの動力を抜いても30万円ほどはかかることになるので、その点ではフロートボートはアタッチメントも含めて10万円以下で収まる事を考えると、1/3程の価格で収まります。
さらには、収納場所や上げ下ろしなどのプライスレスな労力を考えると、フロートボートはかなりコストパフォーマンスに優れていると思います。
トシロー
アルミボートは意外と積み下ろし関係の備品に金かかるからな‥
そうなんだよね‥意外にボート本体意外にかかるお金が大きいよね。
タオル
フロートボートのメリット
コンパクトで場所を取らない!
コンパクトで、車内のラゲッジスペースに収納可能。
最大のメリットは保管に場所を取らないことです。
アルミボートなどは3m前後の大きさがあるので、自宅で保管する場所は結構取られます。
ゴムボートには負けますが、コンパクトに収納可能な点はかなり優秀です。
ボートを所有すると保管場所はかなりネックになるポイントですが、このボートならそれなりの大きさの物置等に保管できます。
オススメはしませんが、ワンボックスカーなどなら車に積みっぱなしなんてことも可能です。
アパートなどにお住まいの方で室内に収納できるのかと考えているかたは、下の動画が参考になります。
工夫次第で快適な釣りを実現!安定感も抜群!
フットコンエレキ、ハンドコンエレキどちらも搭載可能で、慣れれば立って釣りをすることも可能です。
また、1~2馬力の船外機をつけることも可能で、バッテリー1つだけでは長距離移動ができない点もカバーすることができます。
多くの拡張パーツが販売されており、自作で浮力体の上にロッドホルダーをつけるなど、工夫次第ではその見た目の小ささ以上に快適な釣りができます。
また、意外な程、安定感があります。喫水が深めに設定されている為、安定感はジョンボートよりあると思います。
この動画で立って釣りをしているのを見れば、納得できると思います。
エンジンをつけた時の速さはこれくらいです。
これぐらいの速度があれば、かなりの範囲を移動して釣りができると思います。
小規模な河川なんかであれば、全域を回れるぐらいです。
一人でボートの積み下ろしができる!
船体が22kgと軽く、車内に積み込めることは意外にかなりのメリットです。
準備も慣れればそんなに苦にはならないかもしれません。
カートップの最大の難点はボートの積み下ろしが大変なことです。
軽くても30kg程のボートを自宅で車の屋根に積んで→現地で下ろして→釣行後にまた積んで→自宅で下ろしてと通常は合計4回の積み下ろしがあります。
正直、夏場にカートップは地獄です。。。
その点、フロートボートは車内に積み込めるので、上げ下ろしをするのは相当楽です。
準備の様子はこんな感じです。
どこでも降ろせる!
野池や小規模河川などスロープがなくてもどこでもボートを下ろすことができます。
ちょっとした野池でキャストが届かない所を攻めるにはかなり使えるボートです。
ジョンボートでカートップの場合でも、それなりに下ろす環境は必要ですが、フロートボートであれば、水辺に立てるようなところであれば大概ボートを下ろすことができます。
こんな場所からでもランチング可能です。
トシロー
カートップのアルミボートって正直、準備かなり面倒だもんな。。。
その点フロートボートの準備は全然楽だね。
寝坊して、少しの時間でも行こう!って気になるよ。
タオル
フロートボートのデメリットと注意点
コンパクトな分、荷物は制限される!
やはりコンパクトな分スペースが狭い為、ロッドや荷物がかなり制限されます。
さらにエレキをつけると、バッテリーが必要な為、足元のスペースはかなり狭くなります。
快適に釣りをするためには、拡張パーツか自作パーツで浮力体の上を有効利用して、荷物を置けるスペースを最大限に活用することが必要です。
凄まじいカスタムをされている方が沢山います。
風に弱い
フロートボートはコンパクトで軽量、船体も短い為、かなり風に弱いです。
エレキの抵抗のみだと、風や流れでくるくると回ってしまい、操作が難しいです。
操作性を上げるためにラダーをつけられるようにすることでかなり解消できますが、それでも風には弱いです。
荒れた水面では水が大量に船内に入ってくることもあります。浮力体がついているとはいえ、そこまで浮力が高いわけではありませんので、強風時は注意が必要です。
風に弱いとはいっても、ゴムボートと比べると喫水は深いのでゴムボートよりは風には強いです。
もし、下のタイプのゴムボートと購入を迷っているなら断然フロートボートをおすすめします。
このタイプのボートは実際乗って釣りをしたことがありますが、風にめっぽう弱く、無風のベタ凪でもない限り立って釣りをするのは危険過ぎます。
ゴムボートは安定感はあるんですが、風に弱いのは間違いないデメリットです。
小さなフローターゴムボートになると、そのデメリットがさらに際立ちます。
価格が3万円程とリーズナブルなので、手を出しがちですが、全くおすすめできません。
バスフィッシングの場合、立って釣りができるのとできないとでは、雲泥の差です。
座ったまま釣りをするのは、利き手じゃない腕で野球するのと同じくらいハンデになると思います。
トシロー
座ったままじゃ、カバー撃てねーよな‥
そうだね。立ってキャスティングできないと、カバー撃ちではかなりのハンデだね。
タオル
雨対策は絶対に必要
フロートボートで釣りをする場合には、必ず水を汲み出せるものを用意しておきましょう。
突然の雨や、風によって水面が荒れて船内に水が入ってきた時に水を排出する為です。
ゲリラ豪雨レベルの雨が降ると、小さなフロートボートでもすぐに船内に水が溜まります。
この溜まった水を船外に排出できないと最悪転覆することもあり得ます。
500mLのペットボトルを半分に切ったものでも十分なので、必ず用意しておきましょう。
少々場所は取りますが、ハンドビルジポンプなんかを用意しておいても便利です。
フロートボートのエレキはどれを買う?
フロートボートを買うなら、エレキを一緒に買うことをおすすめします。
バスフィッシングの場合、細かくポイントを移動しながらの釣りがほとんどとなるので、エレキがあるのとないとでは釣りのしやすさが格段に違います。
エレキの種類
エレキ=エレクトリックモーターの種類はハンドコントロールタイプ(ハンドコン)とフットコントロールタイプ(フットコン)の2種類があります。
おすすめはフットコンです。
フットコンエレキは細かな移動が足でコントロールできるので、両手が空いてキャストに集中できます。
ハンドコンの場合、方向転換には手でエレキのハンドルの向きを変える必要があり、前進する場合にもスイッチのオンオフを手で行わなければなりません。
釣りを続けていると、動くたびにこの動作を手で行うのが苦痛になってくるんです。
その点、フットコンなら前進もスイッチを踏むだけ、方向転換もペダルを踏み込んで調整するので簡単です。
フットコンはレンタルボート専用のフィールドに行く際にもそのまま使えるので、ハンドコンよりも値段は高いですが、持っておいて損はないです。
まずはハンドコンからと考えている方は、すぐにフットコンが欲しくなってくるので、始めからフットコンを購入することをおすすめします。
エレキのパワーはどれが最適?
フロートボートで扱うエレキは45lb~55lb程度がおすすめです。
おすすめはモーターガイドのX3 55lbです。
36lbだと移動が遅くストレスになります。かといって80lbはパワーがありすぎて危険です。
また、80lb以上のエレキは本体が重いのでボートの姿勢が前のめりになりすぎます。
45lb~55lbのエレキがちょうどバランスが取れていると思います。
55lbであれば、フロートボートのように軽い船では速度も5km~6km程出ますので十分です。
この動画はミンコタの44lbですので、これより1km~2km程出ると体感的にはだいぶ差があります。
トシロー
44lbだと速度的には十分だな。
そうだねこれよりもう少し速いほうがいいなら55lbがオススメだね。
タオル
最後に
コンパクトなフロートボートはボートフィッシングの敷居を大きく下げる存在だと思います。
準備も慣れれば、そんなに苦にはならないと思いますし、保管場所もさほど取らない。
どんな場所でもランチング可能と、万能なボートです。
陸っぱりを続けてきて、ボートに興味を持った方には一番始めにオススメできるボートです。
価格も手頃ですし、いざジョンボートなどアルミボートにステップアップする時には人気があるので、リセールバリューも高いです。
トシロー
絶対半額以上では売れるよな。
そうだね!それを考えるとそんなに高い買い物じゃないかも‥
タオル
ぜひ、手頃なフロートボートからマイボートライフを始めて見てはいかがでしょうか。
今までキャストできなかった場所にトライしてみてください!
この記事で紹介したアイテムまとめ(Amazonリンクに飛びます)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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