巻物といえばグラスロッド!
こんなバス釣りの格言のような言葉を聞いたことありますか?
グラスロッドは巻物で釣れない人のお助けタックルになるのは間違いありません!と言っている僕も、5年前まではこのグラスロッドの有効性にかなり疑問を持っていました。
結構な数のロッドを試して、ダメで売って‥またカーボンに買い替えてを繰り返したり‥しかし、今では巻物はグラスでしか釣れないときがある!ってぐらいグラスロッドを溺愛しています。
トシロー
キムケンが巻物にグラスロッド愛用しているから気になるわ!
キムケンの影響ではないと思うけど、レジットデザイン、ゾディアスとか2017年ぐらいから新しいモデルが出たり、人気が復活してきたよね。
タオル
今回は「グラスロッドを使った使ったことがない人」や「使ってみたけど何がいいのかわからない!」という人向けに、グラスロッドの有効性とおすすめロッドについて紹介していきます。
この記事を読めば、グラスロッドのメリット、デメリットが理解できてグラスロッドを正しく使いこなせるようになると思います!
目次
グラスロッドってどんなロッド?
グラスロッドは「グラスファイバー」というガラス繊維が素材のロッドです。
現在販売されているバスロッドはほとんどが「カーボン」という炭素繊維が素材となっています。
「カーボン」と「グラスファイバー」にはどんな違いがあるのか?簡単に言えばこんな感じです。
カーボン‥軽い、感度が良い、反発力が強い
グラス‥重い、感度が悪い、反発力が弱い
トシロー
おい!グラスっていいとこあるのか?
これだけ見るとたしかに、いいところがないように見えるね‥
タオル
グラスロッドのメリット、デメリット
グラスロッドのメリット
ショートバイトを弾きにくい
グラスはカーボンロッドよりも反発力が低く、素直に曲がります。
素直に曲がってくれるのでフックポイントが魚の口にのっている時間が長く、結果ショートバイトをフックアップできる確率が高まります。
僕の場合、クランクはボトムノックをほぼしないスタイルで、かなり高速で巻くので、この効果が一番のメリットだと感じますね。
ショートバイトや威嚇バイトを絡め取ってくれるのはグラスならではだと思っています。実際グラスロッド使ってから外掛かりする確率がかなり増えました。カーボンだったら取れていない魚を取れているのを感じます。
フックアップ後の魚がバレにくい
ロッドがしなやかに曲がることは、フッキング後にもメリットがあります。
グラスロッドを使っていると魚が暴れにくいと感じます。また、急激な走りにも柔軟に対応してくれるので、ビッグフィッシュが掛かって急に足元で潜られた時にもクラッチを切る間がかなりある感じです。
ロッドの追従性の高さは身切れやラインブレイクの防止にも確実に役立ちます。
根掛かりが減る
グラスロッドは軽い負荷でもしっかり曲がります。つまり、フックが木などの障害物に刺さってもカーボンほど深くは刺さりません。
岩などでも同様で、食い込むのを防いでくれます。リーリングを止めてクランクベイトを浮かせたり、ロッドを軽くあおれば取れるような時が非常に多く、根掛かりの防止にも役立ちます。
ハンドルを強く握って、グリグリ力強く巻く人にはあまり関係ないかも知れませんが‥僕は軽く握る派です。
よく曲がるので、キャストしやすい
実際投げてみると、なんだこれ?投げにくいと感じる人もいると思います。
確かにカーボンロッドと同じようなキャストをすると間違いなく投げにくいです。曲がってから戻りが遅いので、それに応じたキャスティングが必要になります。
グラス特有の投げ方に慣れてくれば、サークルキャストなどティップをコンパクトに曲げるキャストは特にやりやすいです。
関連記事:ルアー釣りの投げ方は10分でマスターできる!(ベイト編)誰も言わない秘訣を伝授!
ルアーのアクションを最大限に引き出してくれる
ロッドが追従する=アクションが大きくなります。
タイトなアクションを求めるのであれば、グラスロッドは向いていません。
クランクベイトは大きなアクションで魚を寄せてなんぼだと思っているので、よりワイドに泳いでくれた方がいいです。その点グラスロッドで、高速巻する際に必要以上にタイトピッチにならないのが釣れる要因ではと考えます。
グラスロッドのデメリット
フッキングが決まりづらい
ロッドがしなやかに曲がるということはフッキングパワーが伝わらないというデメリットに繋がります。
ショートバイトがかかるんじゃないの?と思われるたかも知れませんが、フックがのるのとフッキングは別物です。
グラスロッドの場合、カーボン以上にフッキングには気を使う必要があります。しっかりとストロークを使いつつ、巻き合わせるようなフッキングが一番かかります。
この特性上、スピナーベイトなどの太いシングルフックの巻物にはあまり向いていません。
フッキング性能を改善するためにPEのラインを使用する方もいます。
重い
単純にブランクスが重いです。素材の特性上、この点はしょうがないと思います。
ピュラグラスロッドになると通常のカーボンロッドより最低でも30%以上は重いです。カーボンで140gなら、同様のアクションのロッドをグラスで作ると180gぐらいにはなります。
感度が悪い
確かに感度がいいとは思いません。
繊細にボトムタッチするような釣りには向いていません。僕自身は正直あまり気にならないのですが、ブルブル感をダイレクトに感じないとダメと言う人にはグラスロッドは向いていません。
グラスロッドおすすめ3選(ベイト)
レジットデザイン(ワイルドサイド) WSC-G62L
ワイルドサイドの100%ピュアグラスロッドです。
ベイトフィネスでシャッドを投げる人にはかなりおすすめです。マッディーシャローの冬には欠かせない存在だと思います。
動画内でも語られていますが、確かに他魚種のスレがかりが異様に多くなるのは本当です。これは時間の無駄になるというデメリットかも知れません。
シマノ(ゾディアス) 166ML-G
グラスコンポジットのロッドです。といってもカーボン含有量は低く、ピュアグラスのフィーリングです。
僕の中では7gぐらいの小型クランク専用機。ティップはもちろんしなやかで、比較的軽量で、扱いやすさ抜群です。
グラスロッド使ったことないという方は、このロッドから入ってみてもいいのではと思います。価格も安いので、チャンレンジする敷居はかなり低いですね。
シマノ(ゾディアス) 170M-G
170M-Gは166ML-Gを強くした感じです。バイブレーションの早巻きに最適。
クランクベイトも10g~14gまでが最高に使い心地がいいです。
動画はエクスプライドのものですが、ゾディアスも解説しています。シマノの黒田さんはゾディアスかなり使い込んでるので、信頼できるコメントです。
関連記事:ゾディアス1610M、1610MHのインプレ!巻き&撃ちどっちもできる!?
安いグラスロッド
安くグラスロッドを手に入れるのであれば、一昔前のロッドを検討してみるのも全然ありだと思います。
おすすめはパームスエッジシリーズです。
タックルベリーやヤフオク、メルカリなどで中古品が3,000円~6,000円とかなり安い値段で入手可能な場合が多くなっています。
パームスエッジシリーズは現在テーパー&シェイプスの島津さんがデザインされたもの。発売から20年近く経つモデルが多いですが、名作ぞろいでどれもグラスロッドとしての性能は優秀です。
ロッド自体は重いですが、巻物をやるならそこまでデメリットにはならないレベルです。EVC-664、EVC-665などは名作だと思うので、ぜひ使ってみてください。
まとめ
グラスロッドは万能ではありません。
しかし、低水温期のクランキングにはなくてはならない存在だと思います。
特に中層を速めのリーリングで巻いてくるクランキングには特におすすめなので、バイトがあるけど掛からないと悩んでいる方はぜひ使ってみてください。
重要なので、もう一度言っておきますが、決して万能なロッドではありません。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
関連記事:ソリッドティップのメリットって何?チューブラーとの違いを解説!
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