ガルプワームについては、バスアングラーの間で意見が真っ二つに分かれます。
「ガルプ使うんならエサ釣りやればいいじゃん?」
「ワームに匂いがついてるぐらい、他にもあるし関係ないっしょ!釣れるもんは何でも使う!」
エサ釣り否定派の人にはあまり好まれない傾向があるように感じます。
トシロー
ガルプ信者の俺としては、困ったときはガルプだな。
僕も釣れるものなら何でも使うから、特に抵抗ないね!
タオル
エサと紙一重と言われるガルプワームはなぜ釣れるのか?
今回は、ガルプワームを使ったことがない、本当に釣れるの?という人向けにガルプワームの特徴から、バス釣りにおけるメリット、デメリットまで紹介していきます。
この記事を読んで、禁断のガルプワームの世界に足を踏み入れて下さい。
目次
ガルプ(Gulp!)の特徴
ガルプってどんなワーム?
(出典:ピュアフィッシング)
ガルプ(Gulp!)はBerkley社から発売されている強烈な「味」と「匂い」のついたワームです。
魚が好むニオイ成分が配合されており、通常のワームに比べて匂いの拡散力が400倍以上あるとされています。
また、生分解素材で作られており、水中にワームが残ってもバクテリアによって分解されて自然に帰るため、環境面では地球にやさしいワームです。
ガルプの種類
ガルプには淡水とソルトシリーズがあり、2018年現在で淡水が9種類、ソルトが17種類+新ガルプ16種類ラインナップされています。
新ガルプは2018年に発売され、ソルトではかなり釣果が上がっており、楽しみな素材です。ソルトのシリーズには淡水では生産終了になってしまったパルスワームや3インチバルキーホッグなどもまだ健在となっています。
ソルトシリーズをバス用で使用しても、全く問題なく釣れますがカラーが奇抜なため、使用範囲は広くないです。どちらかというと、バスよりもソルトに力を入れている分野なので、バスは新素材のマックスセントシリーズに移行していく感じがします。
バスは匂い、味を感じるのか?
アメリカでの研究結果でもバスは味覚、嗅覚ともにあるとされています。
しかも味覚は人間の300倍、嗅覚に至っては1,500倍も優れているとのこと。
この研究結果が本当であれば、バスはかなり水中に漂う物質の匂いを嗅ぎ分ける事ができるし、味にもうるさい生物だと言うことになります。
ガルプのメリット
ガルプの特徴であるその味、匂いがついていると何がいいのか?
水中で匂いが伝わるのか?いろんな疑問が湧いてきます。
個人的に匂いで釣れるということは正直あまりないと感じています。
サイトフィッシングをしていて、ガルプを投げた時と普通のワームを投げたときで明確な差を感じたことがないです。
つまり、魚はそんなに匂いって重要視してないんではないかと思います。
では、なぜガルプが釣れるのか?その秘密はバイトの長さです。
メーカーの実験結果でも通常のワームの18倍バイトが長いそうです。
コレについては明確に差を感じます。
特に感じるのが、冬のディープでダウンショットをやる時です。
ガルプワームはバスがワームにバイトして口に含んでから、違和感を感じて吐き出すまでの時間が他のワームに比べてかなり長いと思います。
つまり、バイト感知→フッキングできるチャンスタイムが長いので、結果釣れるということです。
これは特に冬やタフコンディション時のショートバイトが多発する時に有効で、かなりの釣果の差を生み出します。
トシロー
確かにサンドワームとかサイトで使っても、いまいち効果を感じられねぇんだよな‥
それはキャスト精度とかも関係あるけどね‥
ミニアースワームのダウンショットはサイトでも、めちゃくちゃ釣れるよ!もう売ってないけど‥
タオル
ガルプの匂いはかなり臭い
ガルプのデメリットはなんといってもその匂いのキツさです。
車の中でガルプをひっくり返したことがある人ならわかると思いますが、匂いが全然取れません。
これは手についたガルプ汁にも言えるのですが、かなり鼻にツンと来るアンモニア系の刺激臭で、正直結構キツイです。
匂いに鈍感な人は全然問題ないという人もいますが、多くの人にとってはかなりしんどい匂いだと思います。
トシロー
俺は全然好きな匂いだけどな!
変わってるよね‥あの匂いは普通好きには慣れないでしょ‥
タオル
もう一つのデメリットは素材の特性上、ワームが硬く弾力がないという点です。
PVC素材のワームのように素材にハリがあまりないので、アクションの面ではいまいちです。
ゲーリー素材を100とするなら、動きは50点以下といった印象になります。
それでも、驚異的な釣果をもたらすことがあるので、実はアクションってあんまり関係ない?と思ってしまう事があります。
トシロー
確かに動きは微妙だな‥
ノーシンカーとかでは軽さもあるけど、あまり使う気にはならないね‥
タオル
ガルプのおすすめワームと使い方
ガルプ マイクロクローラー 4インチ
通常のマイクロクローラーでも十分すぎるほど釣れるんですが、ガルプ版のマイクロクローラーは別格です。
冬に関してはガルプ版のマイクロクローラーのダウンショットだけ持っていれば、これ以外はいらないというレベルです。
このワームに関しては適度にアクションもいいので、いいとこ取りな感じで、安心感があります。
タフコンディション時の切り札として、持っておいて損はないです。
ところが‥生産終了してしまいました。中古などで買えれば、即買いすることをおすすめします。
通常のマイクロクローラーをGulp汁漬けしても効果は変わらなかったので、そちらもおすすめです。
トシロー
ただでさえ釣れるマイクロクローラーのガルプ版とかもう、釣れないわけ無いだろ。
そのとおり!これはね‥もう反則級‥
タオル
ガルプ ベビーサーディン 2インチ
ベビーサーディンはクリアウォーターでのダウンショットで使用します。
青木大介プロがJBTOP50の桧原湖戦や野尻湖戦で多用しているワームです。
スモールマウスにめちゃくちゃ効くワームで、かなり小さいですがクリアウォーターでは他のワームを圧倒する釣果を叩き出します。
スモールマウスは特にこのガルプを好む気がします。
トシロー
青木大介限定カラーとか出るほど、桧原で使ってるもんな。
DVD見る限り、ほぼコレのダウンショットで釣ってるね。
タオル
ガルプ フライ 3インチ
ガルプフライはジグヘッドリグで多用します。
テール部分が微妙に膨らんだ形状になっており、水を受ける作りになっています。
冬によく使いますが、ダウンショットでバイトがない時にさらにスローに動かす時はジグヘッドリグの出番です。
色々試すんですが、なぜかコレが一番釣れるんです。
はっきり言って、アクションとかあんまり良くないです。
匂いなのか?やっぱりバイト時間なのか、ジグヘッドなんて即かかりそうだから差が生まれるのか?
謎の多いワームですが、とにかく実績はかなり高いです。
トシロー
ジグヘッドって根掛かるから嫌いだけど、冬は出番来るよな。
超スローにボトム這わせるならダウンショットより、ジグヘッドだと思うね。
タオル
手持ちのワームもガルプにできる?
伊藤巧みさんが公開している「巧漬け」のようにガルプの液体につけることで、ガルプワームの味、匂いをつけることはできます。
巧漬けしたいけど揃ってないから俺はガルプ漬けwww#巧漬け #ガルプ漬け #匂い #バス釣り #ある意味 #修行 pic.twitter.com/g9NlHkcn2t
— KYOSUKE@TRBK(仮) (@KYOSUKE_FISHING) 2018年9月4日
ただ、ワームによっては水分で膨張してしまったりするので、すべてのワームに使えるわけではありません。
特にゲーリー素材は塩抜きしてやれば、Gulpを染み込ませることはできますが、完全にアクションが死にます。
ガルプ漬けに関してはゲーリー素材でやる意味はあまりないと思います。
他のハリがある素材では、染み込みづらいので裁縫用の針などで細かく穴を開けておくと、よりワームに染み込みやすくなります。
「巧漬け」ならぬ、Gulp漬けをぜひ試してみて下さい。
使用するのは、Gulpのスプレーボトルの液体を入れた容器にワームを入れておくだけです。
さらに匂いをつけたい方は、マリネードがオススメ。これはスプレーとは比較にならないぐらい強烈なので、取扱注意です。
ガルプの保管方法
ガルプワームは保管方法がかなり重要です。
パッケージの時点で密閉できるようなジップロック的な袋に入っていますが、たいてい微妙に隙間が空いていたりして、使用後にそのまま保管していると干からびます。
干からびると同時に強烈な匂いがタックルボックスの中に充満して、なかなか取れません。
おすすめはMEIHOから発売されている「LIQUID PACK」です。
この容器はガルプの為に開発されたと思われます。完璧な密閉性をほこり、今の所これで漏れた事はないです。
かなり信頼して使っています。ガルプは買ったらすべてこの容器に移します。
ガルプはガルプ同士で一緒の容器に入れておいても色移りはしないので、まとめて入れてしまっておいても問題ありません。
100円均一に売っている4点止めの密閉容器でいいんじゃないかと言う人もいますが、横に傾けたらこぼれてきます。
絶対に「LIQUID PACK」がおすすめです。
トシロー
嫌いじゃないけど、これが車で漏れたら買い替えたくなるな‥
1ヶ月以上は全然匂い取れないよ‥(経験者は語る)
タオル
まとめ
ガルプワームについて紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
ガルプはソルトウォーターのルアーフィッシングでは定番中の定番です。
バスフィッシングでも、タフコンディション時には特に有効で、「ショートバイトばかりでのらない」と感じたらガルプを使ってみるのがおすすめです。
ただし、保管方法だけは最新の注意を払って下さい。
ガルプ液が漏れ出したら、2度と買いたくないと思えるほどキツイです。
ぜひ、安全に保管しながらエサレベルのワームの釣果を体験してみて下さい!
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最後まで読んで読んでいただき、ありがとうございました!
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