ミドストと聞くと「難しい」「ノー感じ」「釣れる気がしない」と、敷居の高い釣りのイメージがありますよね?
実際、どうやればいいかわからないなんて人が多いと思います。
「ロッドでラインスラッグをはじく?テンションかけちゃダメ‥?全然わかんねー!」
こんな感じで、感覚をつかむのが非常に難しいイメージですよね。
トシロー
ミドストとかノー感じ過ぎて無理‥難しすぎるだろ‥
コツを覚えれば、実はそんなに難しくないと思うよ。
やり方があっているのかわからないから、自信が持てないのが一番の問題じゃないかな?
タオル
今回はこのミドストについて、タックルセレクトからロッド操作やラインスラッグの作り方について、紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、ある程度ミドストのやり方がわかって、どのように練習すれば習得できるのかがわかると思います!
中層の釣りを覚えれば、もっと釣れるバスは多くなりますよ!
目次
ミドストってどんな釣り?
ミドストとは?
ミドストは「ミッドストローリング」の略語で、中層を泳がせる釣りです。
一般的なミドストは主にジグヘッドリグにピンテール系のワームを使って行います。
中層を釣るならクランクベイトやスピナーベイト、シャッドなどのハードプラグでもできますが、ハードプラグでは波動が強すぎる時に効果を発揮します。
中層を泳がせる最弱波動の食わせの最終兵器というのが、ミドストの立ち位置です。
ハードベイトではどうにも口を使わないすれたバスにも効果を発揮します。
水中ではこんな感じで動きます。
トシロー
まるで小魚だな‥これができれば釣れる気しかしねえ‥
いい動きだね~!でも、実はきれいにミドストしなくても全然釣れるっていう‥
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タオル
ミドストで使うリグ
ジグヘッド
ミドストでは一番スタンダートなリグです。
ロールが強めに出るので、フラッシングや微妙な水押で繊細なアピールが可能です。
ダウンショット
基本的にリーダーを10cm以下にしてショートリーダーで使用します。
ジグヘッドリグとは違い、ロールアクションはほぼなく、横方向にうねうねと動くアクションになります。
ジグヘッドリグよりアピールは弱めで、より食わせの釣りになります。
ネコリグ、ジグヘッドワッキー
ワームの抵抗がかなりあるので、濁りがある時にも効果的です。
クリアーウォーター以外ではこちらの方が使い所は多いかもしれません。
スモラバ
スモラバもロールはほぼ発生しませんが、ラバーの複雑な波動でミドストには向いています。
ジグヘッドのミドストに抵抗がある方にはおすすめです。
トシロー
結局どれ使えばいいんだ?
クリアな水域ならジグヘッドやダウンショット、濁っているならネコリグ、ジグヘッドワッキー、スモラバがいいと思うね。
タオル
ミドストは意外と展開の早い釣り
ミドストは扱うリグが基本的に軽量で、飛距離を求めるのが難しい釣りです。
また、シェイクしながらリーリングを行うので、サーチしながら食わせの釣りをすることができます。
ここぞという所以外では、1箇所で何投もする釣りではないので、意外とスピーディーにポイントを回っていくことができます。
ハードベイト程ではないですが、意外と展開の早い釣りです。
トシロー
展開が早くて、食わせの釣りって最強じゃねーか?これだけやってりゃいいのか?
バスが浮いてて、中層が熱いときならね。
でも、風が吹くとかなりやりづらい釣りだから、いつもミドストばかりっていうのはしんどいね。
タオル
ミドストが効く季節
ミドストは年中無休で使えますが、低水温期に特に力を発揮します。
水温で言えば13度~17度をあたりが一番効果的な気がします。
季節で言えば一番は春です。
早春~スポーニングの時期が一番活躍する時期です。
このプリスポーンの時期に沖に浮くメスを取るには一番効果的な釣りだと思います。
あとは10月~12月にかけての時期もおすすめです。
やや深めのレンジにはなりますが、浮いているバスを効率よく攻める事が可能です。
トシロー
スローに漂う感じが春のスローなバスには効きそうだな。
まさにプリのメスバスを狙う感じだね!
タオル
ミドストのやり方
ロッド操作
基本的なロッド操作の方法は一定リズムでのシェイキングです。
ロッドティップを一定に振り、ラインのたるみを弾くようにアクションさせます。
山岡プロのロッドアクションを参考にしてもらうとすぐにできると思います。
感覚としては、引っ張るよりもロッドを戻してラインをたるませるような意識をするとやりやすいです。
ラインの重さでルアーを操作している感覚を持ってもらうといいと思います。
「縦さばき」と「横さばき」については、始めは「横さばき」のほうがやりやすいと思います。
ロッドの握りは3フィンガーがおすすめです。
ブランクスにタッチしている人差し指に力を入れて抜いてを繰り返す事で、ロッドティップを揺らすとやりやすいです。
サインカーブ?
ミドストが上手くできているかの判断基準はラインが一定に左右に揺れるようになればそれで問題ないと思います。
この動画のようにラインが左右に波打って揺れる状態です。
この状態がよく「サインカーブ」と表現されます。
ラインテンションをかけない?
ミドストは「ラインテンションをかけてはダメ」とよく言われています。
僕はミドストを始めた時にこの「テンションをかけてはダメ」という言葉が全く理解できませんでした。
テンションをかけずに巻くって無理じゃない?と思っていました。
ラインにテンションがかかっていないと手前にルアーを寄せてくる事は物理的に不可能です。(水の抵抗でルアーがスライドする場合を除く)
ラインテンションというのは、なにもラインが一直線でなくてもかけられます。
ピンっとラインを張った状態でミドストのようなロッド操作をすると、それは「トゥイッチ」になります。
ミドストで「ラインテンションをかけない」という表現は間違っていて、「ラインが直線になるほどテンションをかけない」というのが正しい表現です。
よく言われる「張らず緩めず」の状態よりも、ほんの少しだけテンションを抜いた状態がミドストの理想的なラインテンションになると思います。
ミドストの練習方法
一番の練習方法はルアーが見える水深で練習することです。
スーパークリアで2mぐらい水深がある所がベストです。
なければ1mぐらいの水深でギリギリルアーが見える透明度の場所を探しましょう。
ルアーを見ながら操作すると、どれぐらいのテンションをかけるとルアーが浮き上がるか、沈むかというのが目で見ることで体感できます。
あとは、リーリングのスピードも見ながら調節できるので、巻き取るスピードの感覚を覚えることができます。
よく言われる、1秒間に何回転みたいな説明を聞いたところで、正直それを再現するのは難しいです。
そもそも、使っているリールによっても異なるので自分のタックルを使って試すのが、一番早いと思います。
練習のポイントはタックルを絶対に変えないことです。
一つのタックルで習得するまでやりきって下さい。
トシロー
動画でなんとなく感覚を掴んで、あとは実践しか道はねぇんだな‥
そうなんだ。
正直この釣りは、ルアーを目で見てテンションとリーリングスピードの感覚を身につけるのが一番近道何だよね。
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ミドストのタックル
専用タックルじゃなきゃできないの?
一昔前ミドストが一世を風靡した時に、相葉純一プロが「このロッドじゃなきゃミドストはできない」と言っていたのがFenwickの「Mid Stroling Special」というロッドです。
このシリーズはいまだにFenwickのラインナップに入っており、すごくミドストがしやすいのは間違いないです。
ただし、ミドストは専用ロッド以外でもできます。
「このロッドじゃなきゃできない」というのは完全にただの宣伝文句で、そんなことはありません。
ただし、Fenwickのロッドはすごくミドストをやりやすいロッドを出しているので、ミドストを極めたいという方にはおすすめです。
価格的にはLINKSシリーズで十分です。
トシロー
Fenwickはミドストになぜか異様なこだわりをみせてるよな。
間違いなく一番やりやすいね。
全シリーズでミドストのモデルが出るんじゃない?そんなメーカー他にないもんね。
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ミドストに向いているロッド
ミドストに向いているロッドは自分の手持ちのロッドの中にもあるかもしれません。
基本的にアクションはUL以下がおすすめです。
なかでもレギュラーテーパーよりのロッドが向いています。
簡単な判断基準としては、ルアーが付いていない状態でロッドをゆすってみて、ロッドティップが簡単に曲げられるようなら合格です。
そのロッドで十分ミドストできると思います。
ミドストの専用タックルは、シャッドやi字系プラグにも使えますが、使用用途としては狭いのでそこまでミドストをやりこまない人には必要ないと思います。
リールは同じものを使い続けるの
同じリールを使い続けるのはかなり重要です。
ミドストでリールを巻き取るスピードは体で覚えるものなので、毎回違うリールを使っていると習得するのに時間がかかります。
完全に習得するまでは、絶対に同じリールをつか続けた方がいいです。
トシロー
結構ギア比とか、スプール系で巻き取れる量が違うからな‥
そうなんだよね。感覚的な部分が大きいから絶対同じリールを使うべきだね。
できればハイギアは使わないほうがいいと思う。
タオル
ラインはフロロ?
ラインは完全に3lb~4lbのフロロカーボンがおすすめです。
ラインの重みがあったほうがやりやすく、沈むラインの方が確実にミドストに向いています。
PEラインはミドストに向いていないというか、できないレベルです。
トシロー
俺スピニングは全部PEなんだけど‥
ミドストやるなら巻き変えなさい。
タオル
ジグヘッド、シンカーのウェイトは?
ジグヘッドのウェイトは1/20gを基準にして、深め(4m以上)をやるなら1/16oz、表層なら1/32ozがおすすめです。
ダウンショットの場合にもほぼ同じです。
1/16ozはミドストを初めてやる方には重すぎるかもしれません。
ラインスラッグをうまく出せない可能性があるので、軽めのシンカーから始めて下さい。
飛距離は出ませんが、まずは操作の感覚を覚える方が先決です。
ジグヘッドはずれない物が必要です。
昔はマジックミニという鉄板のジグヘッドがデコイから販売されていましたが、廃盤になってしまいました。
リューギから「Vespa]というジグヘッドが発売されているので、コレを使って下さい。
横アイでロールしやすい位置にアイがセットされており、ミドストに最適です。
ミドストのおすすめワーム
ジグヘッド編
シャッドシェイプワームはミドストの鉄板ワームです。
まずはシャッドシェイプからやるのがおすすめです。
シャッドシェイプでちょっと操作が難しいと感じる時には、アライブシャッドがおすすめです。
アライブシャッドは浮力が高く沈みづらいので、ミドスト初心者の方にも比較的やりやすいワームだと思います。
春のプリスポーンにはかなり強烈に効きます。
関連記事:ロボワームの威力!アライブシャッド&リーチ&ボディーシャッドは名作!
HPシャッドテールはロールこそ出ませんが、0.9gのジグヘッドリグで飛距離がでるのでおすすめです。
シャッドテール形状で若干抵抗が出るので、ミドストは比較的やりやすいです。
クリアウォーターならマイラーミノーのフラッシングは効果的です。
ロールを強く発生させることで、強烈にフラッシングさせることができるので、ベイトフィッシュの平打時のキラキラした感じを演出できます。
ネコリグ編
ネコリグの場合、ワームは何でもいいんですが低比重のワームのほうがやりやすいです。
ルアーの自重が重すぎると沈下していく力が強すぎてラインスラッグを出しづらいのでゲーリー素材はおすすめできません。
ダイワのネコストレートは比重がちょうどよく、ミドストには向いています。
3.75インチか5インチがおすすめです。
プラグ編
オートマチックにミドストができるプラグがtiemcoから発売されています。
ロールを出すには最強のプラグで、ワームより釣れるんじゃないかと思ったりします。
ルアーの自重と体積のバランスが絶妙で、すごくミドストしやすいです。
ジグヘッドで練習するより、まずはグリマー7で練習したほうがミドストの感覚は早くつかめるかもしれません。
ミドスト専用プラグの実力は本物です。
関連記事:グリマー7(ティムコ)のインプレ!使い方からタックルまでを紹介!
まとめ
ミドストのやり方についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
ミドストは確かに初心者の方にはかなりとっつきづらい釣りだと思います。
はっきり言って初心者のかたにはあまりオススメはしません。
バス釣りを初めて、最初のうちはボトムをしっかり取ることの方がよっぽど重要なので、中層を釣る前にボトムの釣りをしっかり覚える方が、確実に釣果は上がると思います。
始めから中層の釣りをなんとなく練習するのは、かえって釣果が落ちてしまうので、まずはボトムをしっかりズル引きできて、釣れるようになってからミドストを練習するのをおすすめします。
ミドストは中層に魚が浮いている時にはかなり効果的な釣りです。
しっかりと目で見て、ルアーの泳層を確認しながら練習すれば、そんなに難しくはないはずです。
- ロッドの振り方
- ラインスラッグの作り方
- リールを巻くスピード
この3点をしっかり意識しながら練習すれば、確実にミドストを覚えることができると思います。
あとは、実釣で魚を釣ればどんどん自信がついてきて、引き出しの一つになってきます。
ぜひ、この中層の釣りを身につけて自分の武器にしてください!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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