OSPから発売されているハイカットとダンク。
どちらも「シャッド」と言われるジャンルのルアーです。
ひとくくりにシャッドと言っても、実はルアーによって色々な特色があって、そのルアーの性能を最大限に引き出すにはそのルアーの特徴を知っておく必要があります。
シャッドは使い方次第でものすごくはっきりと釣果に差が出るルアーです。
基本的なシャッドの性能を知ることで、こんなポジションにいるバスを釣るといった具体的なイメージをもとにシャッドを使い分けることができます。
そこで、今回はOSPの名作ルアーであるハイカットとダンクの効果的な使い方を紹介し、より効果的に使い分けられるようになってもらいたいと思います。
目次
シャッドはどういう時に使うの?
シャッドが効果的な状況
シャッドが効果的な状況は、バスの活性を下げるマイナスの変化がフィールドに起こった時です。
「水温が急激に低下した」とか逆に「急に水温が上がった」なんて状況です。
何かしらのマイナス要因で、バスの活性が下がった時がシャッドの出番です。
シャッドはタフな状況でこそ力を発揮するルアーといえます。
よく言われる「シャッドが冬に効く」というのも、水温の低下によって、変温動物であるブラックバスの動きが鈍くなった状況にシャッドの特徴が効果的だからです。
シャッドの特徴
では、なぜシャッドが低活性のバスに効果的なのか。
シャッドの特徴ってなんでしょうか?
- サイズが小さく、小魚のような形状をしている
- 抵抗が少ないので高速でリトリーブすることができる
- 水中で止めておくことができる(サスペンドの場合)
大まかに言って、こんなところです。
低活性時に何が有効なのかというと、「水中で止めておくことができる」ところです。
低活性で体が動かないバスでも、止まっているものは喰えると思ってバイトしてきます。
さらにシャッドは一口サイズでトリプルフックがついています。
パクっと一瞬バイトしてくれれば、ワームと違って針がかりする可能性が非常に高くなります。
これがシャッドが低活性時に効く理由です。
シャッドとミノーの違い
シャッドとミノーって形が似ていて、そもそも違うものなんでしょうか。
僕の中では形は似ていても、用途がまるっきり違います。
- シャッドはバスの目の前に持っていて喰わせるもの。
- ミノーはダートによるフラッシングでアピールしてバスを寄せて喰わせるもの。
ミノーはリアクション的な要素が強い釣りだと思います。
フラッシングでバスを刺激して、威嚇するようなバイトが多いのはミノーの特徴です。
一方、シャッドは餌だと思って食わせる食性に訴えかける釣りです。
バスの近くを通してあげて、逃げられると追えないけど、止まってるから食べちゃおうみたいな感覚になります。
ハイカットとダンクの特徴
ハイカットの特徴
(出典:OSP)
- 固定ウェイトで、重心が低い位置にあるので、常に安定して泳ぐ
- ハニカム素材で強度を保ったままボディーが超軽量なので、超ハイピッチでアクションする
- リップの水噛みバランスがいい
- 潜行深度は2m前後まで
ハイカットはシャッド界の超優等生です。
トータルバランスがよく、安定したアクションをどんな使い方をしても発揮してくれます。
また、スーパーハイピッチなアクションでプレッシャーのかかったフィールドにすこぶる強いです。
ダンクの特徴
(出典:OSP)
- スーパーロングリップで根掛かり回避能力が高い
- アイチューンが超シビア。慣れていないとまっすぐ泳がせるのが苦労するレベル
- 潜行深度は4m前後まで
こちらはハイカットと違い、超問題児です。
はっきり言って、嫌になるぐらいまっすぐ泳ぎません。
10投に1回はアイを調整する必要があるレベルです。
しかし、ボトムを泳がせたらこのダンクに敵うシャッドはありません。
圧倒的な根掛かり回避能力とボディーのロールが絶妙なアクションを生み、食わせ能力はダントツ高いと思います。
シャッドでのボトム攻略の最終兵器です。
ハイカットとダンクを使う場所とアクション
ハイカット
ハイカットの特徴は泳ぎの安定性と、超ハイピッチなアクションです。
ハイピッチでタイトなアクションはリザーバーなどのクリア~ステインまでのフィールドで最も威力を発揮します。
真冬であればマッディーレイクでもだいぶ水がクリアになるので問題ないです。
1.5m~2.5mレンジを攻略可能です。
リザーバーで夏~秋にかけて水温低下でタフって、若干レンジが落ちた時に、岩盤沿いやシャローエリアを、野池なんかの浅いフィールドでボトム付近を攻略する時に威力を発揮します。
アクションが安定しているので、高速巻き、超スロー巻き、ストップ&ゴー、トゥイッチなど全てのアクションに対応可能です。
おすすめは、ストップ&ゴーです。
かなり一般的な使い方ですが、3m~5m巻いて3秒ストップを繰り返します。
だいたい、ストップ時か巻き始めでのってるみたいなバイトが多いです。
ダンク
ダンクはボトム攻略専門家なので、1.5~3.5mレンジまでの全てのボトムを攻略します。
クリアからマッディーまですべて攻略可能です。
使い方はボトムまで到達したら、スロー~超スロー巻きをおすすめします。
どのくらいかと言うと、ボトムでワームをズル引くよりちょっと速いぐらいの感覚で大丈夫です。
それくらい丁寧に引きます。
ロッドワークで動かしてストップ&ゴーでもいいですし、スローに巻いてボトムノックさせながらストップを混ぜてもいいと思います。
一番のポイントは、ゆっくり巻くことです。
ハイカットとダンクのタックル
ハイカットのタックル
ハイカットは通常のシャッドと変わらないタックルセッティングです。
ごく一般的なシャッドのタックルだと思います。
- ロッド UL~Lクラスのレギュラーテーパー
- リール 2500番クラスのスピニングリール
- ライン フロロカーボン 3.5lb~4lb
ダンクのタックル
ダンクのタックルはハイカットのタックルと同じでもいいんですが、障害物が多い所では少し強めのタックルを使います。
ボトムを小突いて使うので、枝にスタックした時にも針を伸ばして回収できるものがおすすめです。
- ロッド ベイトフィネス UL~Lクラス
- リール ベイトフィネス対応のリール (SS Air、T3 Air、アルデバランBFS 等)
- ライン PE 0.6号 + リーダー 40cm フロロカーボン7lb~8lb
シャッドにおすすめのフック
タフコンディション時に使うことが多いので、皮一枚でも刺さってくれないと取れる確率がかなり下がります。
かなり刺さりの良いフックが必要なのですが、がまかつの「Treble 17」の10番をおすすめします。
ほんとによく刺さります。
手に刺さるとあっさり返しまで刺さってしまうので、最新の注意を払って使用して下さい。
アイチューナー
シャッドをやるならアイチューナーは首からぶら下げておいたほうがいいです。
特にダンクを使用する際には絶対必要になります。
いちいちペンチを取り出してやっていたら、時間がもったいないので、専用のものを使いましょう。
最後に
シャッドの釣りは繊細で面白いです。
特に冬場にはかなりの威力を発揮しするので、これまで冬は釣れないからバスはやらなかった人も、シャッド持ってバス釣りに行ってみて下さい。
きっと、ハイシーズンにも活かせる釣りの引き出しが増えると思います。
また、冬の貴重な一匹は夏場の何倍も嬉しいものです。
ぜひ、この記事を参考にしてシャッドを使いこなして、釣果につなげてもらいたいと思います。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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