伊藤巧さんが開発したネコリグ用ワームの「サンカクティーサン」。
もう使ってみましたか?
形がかなり特殊なので敬遠する人もいるかもしれませんが、かなり使えるワームです。
伊藤巧さんというとネコリグのイメージはあまりないかもしれません。
ノリーズのワームは伊藤巧さんが開発してるものでだいぶフィネスよりになってきていて、ストロングな田辺さん路線からだいぶ離れてきているような気がします。
トシロー
形も名前もふざけたワームだな!こういうの嫌いじゃないぞ‥
ちなみに「Tさん」はトネガワ、タクミ、T字って意味で3つのTが関係してるんだって。
「サンカク」に特に意味はないらしい‥ってどうでもいい情報だよね。。。
タオル
今回はそんな奇天烈ワームの「サンカクティーサン」について、実際使った感想や使い所を紹介していきます。
この記事を読めば、「サンカクティーサン」の使い方がわかって、ネコリグの新たな引き出しを作れます!
目次
サンカクティーサンの特徴
(出典:NORIES)
スペック
- 長さ 5インチ(130mm)
- 自重 6g
- 推奨フックサイズ #1/0(オフセット)
自重が6gとパーツがたくさんついているのでかなり重めです。
ネイルシンカーも3.5g以上の重めを使用するので、総重量は10gぐらいになります。
ベイトフィネスタックル以外でもキャスト可能です。
10gになってくると軽量ルアー対応の完全なベイトフィネスリールよりも、SHIMANOならメタニウムMGLやバンタムMGL、ダイワならSVスプールのほうが投げやすいです。
特徴とフックについて
まず、見た目がかなり変な形をしています。
しかし、この形状にはかなりこだわりが詰まってると思われます。
フックによる固定部分が少なくなる構造で、かなり大きく動き、テールの突起部も動くのでかなりのアピール力を備えています。
オフセットフックが使える
これは意外とメリットが大きいです。
NSSフックに代表されるスナッグレスネコリグ用のフックの泣き所であるフックのずれやすさ、ワームの破損がオフセットフックを使用することで最低限に抑えられます。
フックポイントが露出しづらいので、枝に針先が刺さる根掛かりはかなり頻度が落ちる印象です。
アクションが半端なくでかい
スナッグレスネコリグフックよりフックによる固定部分が小さくなるので、アクションもより大きくなります。
シェイクした時のブルンブルンという動きは、通常のネコリグ用ワームには出せないレベルで大きな動きをします。
波動的にもかなり大きいので、カバー内でもバスに気づかせやすく、遠くからバスを呼ぶことができるワームです。
水中アクションはこの動画を御覧ください。
トシロー
変な形だけあって、複雑な動きするな‥
この暴れるようなアクションは他のネコリグ用ワームにはないアクションだね。
タオル
推奨セッティング
伊藤巧さんが推奨されているフックはRYUGIの「インフィニ#1/0」。
通常の#1/0フックであれば問題なくセッティングできるので、インフィニにこだわる必要はあまりありません。
ネイルシンカーの重さは3.5g~5gです。
このサンカクティーサンですが、軽いネイルシンカーで使用する意味はあまりないと思います。ワームの特性上、アピール力が売りなのでネイルシンカーが軽ければアクションは小さくなり、アピール力が下がります。
繊細なアクションを求めるのであれば、普通のネコリグワームを使用すべきだと思います。
開発者である伊藤巧さんによる解説はこの動画を御覧ください。
AOKのパクリ?
(出典:ゲーリーヤマモト)
これがゲーリーヤマモトのAOKです。ゲーリーのワームとしては全く売れなかったといってもいいぐらい使っている人が少ないワームです。
しかし、サンカクティーサンとこのワームは基本コンセプトはほぼ同じように思われます。
アクションの質としてはサンカクティーサンの方がかなり強めとなっており、バタバタ動く印象です。AOKの方はテール部分が細く、見た目よりアクションはおとなしくなっています。
AOKの方はネイルシンカーを刺す位置を3パターン選べ、ネコリグの他にダウンショットやオフセットのノーシンカーワッキーなどにも対応するワームとなっています。
サンカクティーサンの使い方
カバー専用と言っても過言じゃない!
サンカクティーサンが最も活きるのが、カバー中層でのシェイキングです。
このワームは水中や水面の上にある枝などの障害物に引っ掛けてシェイクするのを前提に作られています。水面に覆いかぶさったオーバーハングや、水面に浮かんだ浮き物などに引っ掛けてシェイクするのが有効です。
水中に入り組んで入っている枝などのカバーは波動をさえぎる要素があるので、そういったカバー内ではアピール力が結構重要です。
また、濁りが入ってアピール力が欲しい時には、間違いなく持っておくべきワームだと思います。賢いデカバスはラインの存在に敏感です。
下から見上げるようにルアーを見せれば、ラインの存在感はかなり薄くなるので、ルアーを中層に吊るして目線より上方向を意識させるのはかなり効果的です。
トシロー
ネコリグを吊るして使うなんてしねぇぞ!ネコリグはボトムでヘコヘコさせるもんだろ!
カバーネコの場合、むしろ吊るして使うことの方が多いと思うよ。
タオル
陸王2016チャンピオンカーニバルで、伊藤巧さんはサンカクティーサンを多用しています。
熱いバトルはU-NEXTで視聴可能なので、31日間の無料体験でぜひチェックしてみてください!
スイミングがいけてる!
ネコリグのスイミング?と思われるかもしれませんが、結構いい感じです。
サンカクティーサンはこの釣りに特に向いていると思います。スイミング時のバイブレーションが強く、ハードプラグ並のアピールがある気がします。
スイミング時はこんな感じで動きます。
友人がこの釣りに開眼していて、教わったテクニックなのですが、秋のクリアアップした河川で一日で50upを含む、40upを15本も釣ったそうです。
使い方はいたって簡単。カバー際に投げて表層~1mぐらいをただ巻いてくるだけ。すごい爆発力を秘めている釣りのようなので、ぜひ試してみてください。
トシロー
トルキーストレートよりバイブレーションするのか?
たぶんサンカクティーサンの方がバイブレーションは強いんじゃないかな?
タオル
サンカクティーサンが苦手なところ
ボトム感知
正直言ってボトムで使うのはいまいちです。
シンカーとフックが離れているからか、ボトムの状態を感知しづらいです。クリアなところでズル引いてみるとわかりますが、姿勢もぜんぜんイケてません。
ボトムをシェイクしながら這わせて使うのは、他のワームに任せたほうが無難です。形状が特殊なだけに使用方法もやはり特殊で、個人的には中層特化ワームの位置づけになっています。
トシロー
中層ワームにボトム感知求めてどうすんだ?
なんでも完璧を求めちゃいけないよね‥
タオル
浮きゴミ&超ヘビーカバー
枝が入り組むようなカバーのスポットで、奥の奥にルアーを入れたい時にパーツが邪魔になり、引っ掛かります。
メーカーWebサイトではパワーフィネス対応と記載されていますが、正直全く向いていない気がします。
水中でのアクションは向いているんですが、手前のカバーに引っ掛かり過ぎて、肝心のスポットにルアーが送り込めません。
伊藤巧さんのようなキャスト精度があれば、可能なのかもしれませんが、枝を突破してくれる貫通力が極端に低いです。
また、同様に浮きゴミでも貫通力が低いです。
通常のネコリグだとシェイクすれば入っていくようなレベルの浮きゴミでも、フックがついた部分が引っ掛かります。
これが結構なストレスで、なかなか思うように入ってくれないので、かなり釣りのリズムが悪くなってしまいます。
トシロー
普通のネコリグワームだと、浮きゴミのわずかな隙間でも結構ツルっと入ってくよな。
サンカクティーサンだと、パーツが多くて引っかかっちゃうんだよね‥
タオル
サンカクティーサンのカラー
カラーラインナップは11種類。定番のグリーンパンプキンブルーフレークやウォーターメロンなどがあります。
そんな中でも特におすすめなのが「ゴマミミズ 」「スカッパノンブルーフレーク」です。
(出典:ノリーズ)
どちらもステインウォーターの野池などでは鉄板で、かなり信頼できるカラーです。特に「ゴマミミズ」はかなり万能で、クリアウォーターでもなぜかかなり釣れるので試してみて下さい。
最後に
今回はかなり特殊な形状のワームである「サンカクティーサン」を紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
ネコリグのレパートリーの一つとして、アピール力が欲しい時にはかなり重宝するワームだと思います。
ネコリグをカバーで中層シェイクする釣りはかなりスタンダードになってきているので、差別化する意味でも使えるワームです。
オフセットフックを使うことで、ワームがずれにくいメリットもあります。
ぜひサンカクティーサンを使って、中層ネコリグを極めてみてください。
陸王2016チャンピオンカーニバルで、伊藤巧さんはサンカクティーサンを多用しています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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