バス釣りの代表的なルアーと言ったら「スピナーベイト」を挙げる人が多いと思います。
しかし、このスピナーベイトで「釣れる気がしない」という人も多いのではないでしょうか?
Youtubeで青木大介さんや伊藤巧さんが、スピナーベイトでデカバスを釣っているの見て、ちょっと使ってみたけど全然釣れない‥
釣れないと「なんでこんな魚にもエビにも見えないルアーが釣れるんだ?」って思いますよね。
スピナーベイトは使い方を間違えると威力が半減するルアーです。
今や日本のどこのフィールドに行っても、スピナーベイトをただ沖に投げて、巻くだけでは釣れる確率はかなり低いと思います。
しかし、プレッシャーの高いフィールドでもスピナーベイトは釣れるルアーです。使い方さえ間違えなければかなり効率的にバスを釣る事ができます。
今回は、スピナーベイトの基本とハイプレッシャーなフィールドで効果的にスピナーベイトを使う4つのポイントについて紹介していきます。
目次
スピナーベイトで釣れないのはなぜ?
スピナーベイトで釣れないのはなぜだろう‥答えは使い方を知らないからです。
ただそれだけだと思います。
バスのあまりすれていない時代には、普通に投げて巻くだけで釣れました。しかし、今はそんなに簡単には釣れなくなってきています。
しかし、今のフィールドにあった使い方をすれば、スピナーベイトでバスを釣る事はそんなに難しい事ではありません。
スピナーベイトの特徴を理解して、4つの肝を抑おさえれば必ず釣れるようになります!
スピナーベイトの4つの肝
障害物周りを引く
スピナーベイトをオープンな沖ばかりに投げていませんか?
スピナーベイトは根がかりが非常に少ないルアーです。パラアシやウィード、杭などの障害物へ投げるのが効果的です。
バスは基本的に「もの」につく習性があります。
その「もの」にスピナーベイトをあてることで、予測できない不規則な動きが発生して、思わずバスがバイトしてしまう動きがでます。
スピナーベイトを積極的にカバーやものに当てましょう。
トシロー
確かに杭とかに当たった後に、根掛かりか!?と思ったら喰ってたことあるな。
ものにガンガン当てていく使い方が一番釣れるよ!意図的にあてても根掛からないからスピナーベイトはよく釣れるんだよね。
タオル
レンジは浅めを引く
スピナーベイトを引くレンジが深すぎませんか?
巻物はバスの目線の上を通して釣るのが基本です。
スピナーベイトは非常に波動の強いルアーなので、浅いレンジを引いていても、バスはスピナーベイトの存在に気づいています。
深いレンジを引く必要はありません。深いレンジを引くと狙った水深を引くのが難しいと思います。
特別濁っていなければ、スピナーベイトが目視できるかできないかのギリギリの水深(1m以内)を巻きましょう。
浅いレンジを引いてくる分には、一定の層を泳がせるのも簡単です。
トシロー
見えなくなると、どこにあるのかわかんねーんだよな‥
ハードベイトは基本的にバスの目線の上を通したほうが効果的だね。
見えるか、見えないかぐらいの水深を巻き続けるだけで大丈夫!深い所を始めからやろうとすると余計釣れなくなっちゃうと思うよ。
タオル
水色によって種類を使い分ける
スピナーベイトの種類を使い分けていますか?
スピナーベイトは波動の強いルアーですが、濁りが強くなってくるとその効果も薄れます。
濁った水ならダブルコロラド、クリア~ステインならダブルウィローを使いましょう。
ストロングなハードベイトの釣りでも、細かい使い分けが釣果を左右することが多いです。スピナーベイトの種類を変えた途端に、同じポイントで釣れるなんてことも珍しくはありません。
トシロー
めんどくせーなー。大して変わんないだろ!?
ダブルウィローとダブルコロラドだけでも使い分ければ、だいぶ釣果が変わってくると思うけどね。
タオル
トレーラーフックにこだわらない
雑誌でプロが使っているからといって、トレーラーフックをつけていませんか?
トレーラーフックをつける目的は、スピナーベイトを食い切らない状況で、フッキング率を上げることです。
プロのようなキャスト精度を出せるのであれば、使用しても問題ありません。
しかし、10投中8投以上が狙ったスポットから30cm以以内におさめられない場合には、トレーラーフックは必要ないかもしれません。
スピナーベイトは根掛かりの少なさが特徴のルアーです。根掛かりが少ないから、積極的にカバーに当てることができます。
トレーラーフックをつけると、根掛かりの確率は大幅にあがります。トレーラーフックが左右にずれやいのも根掛かりを増加させる原因です。
キャスト精度に自信がなくて、カバーを積極的に攻めるのであれば、トレーラーフックは使用しなくて大丈夫です。
あまりにもバイトがあるけれど、フッキングができないときだけ使いましょう。
トシロー
みんなプロはつけてるぞ!?
プロだって、適材適所で使ってるね。必ずつけるとは限らないよ。カバー回りでトレーラーフックをつけて使うと、根掛かりの確率が倍ぐらいになっちゃうと思う‥
タオル
スピナーベイトの基本をおさらい
(出典:OSP)
スピナーベイトの特徴
長所
根掛かりが少なく、カバーをタイトに巻くことができる。
ブレードが水をかき混ぜるので、波動が強くバスへのアピール力が強い。
短所
フックを交換できないため、フックがダメージを負うと使うことができなくなる。
ブレードやスカートなどが抵抗となり遠投には向かない。
トシロー
カナモのDVDでもスピナーベイトが一番強いルアーだって言ってたな。
そうだね。スピナーベイトはかなり波動が強い部類に入ると思う。ノリーズのスピナーベイトは特に強い感じだね。
タオル
スピナーベイトの種類
ダブルウィロー、シングルウィロー
(出典:OSP)
ダブルウィローはウィローリーフと呼ばれる柳の葉のような形をしたブレードが2枚ついています。
水の抵抗が小さくスピーディーに巻いてこれるのが特徴で、早く巻いても浮き上がりづらいです。
シングルウィローはブレードが1枚のみとなっており、抵抗もさらに小さくなります。アピールが弱く、プレッシャーが高い場合などに適しているルアーです。
ダブルコロラド、シングルコロラド
(出典:Backlash)
ダブルコロラドはもっとも水の抵抗が大きいコロラドブレードが2枚ついています。
水の抵抗が大きく、波動も強いため、スローに水面直下を巻くことがでるのが特徴です。
シングルコロラドはブレードが1枚のみとなっており、抵抗が少なくなります。
スピナーベイト本体が回転しながらフォーリングする、ヘリコプターと呼ばれるアクションで使用されるのが特徴です。
タンデムウィロー
(出典:OSP)
タンデムウィローは前側に小型のコロラドブレード、後ろ側にウィローリーフがついています。
ダブルウィローとダブルコロラドのちょうど中間的アピール力を持っているのが特徴です。
トシロー
3種類もあって、カラーを揃えたらすごい量にならねーか?
濁ってるところで使うことの多い、ダブルコロラドやタンデムウィローは派手めなカラーがオススメだね。
逆にダブルウィローはナチュラルなカラーがおすすめ。
それほどロストしないルアーだから沢山持ってなくても大丈夫!
タオル
スピナーベイトのアクション
ただ巻き、スローローリング
一番出番の多い使用方法がただ巻きです。
ただ巻きはハンドルを一定速度で巻き続けるスピナーベイトの基本となる使用方法です。
スローローリングはスピナーベイトでボトム付近を巻く際に使用します。
トシロー
ただ巻いてるだけじゃつまんねーな。
一定のスピードで巻き続けるのが基本だね。
あんまり変化をつけすぎると逆に見切られやすくなると思うよ。
タオル
コンタクト
コンタクトは「もの」にスピナーベイトを当てることで、一瞬バランスを崩すような動きとブレードのフラッシングがバスのリアクションバイトを誘うアクションです。
トシロー
硬いものに当てすぎるとブレードが剥げてくるんだよな‥
それで大丈夫!スピナーベイトのブレードはキラキラしてなくても全然釣れるから!
どんどん当てていこう!
タオル
バジング
バジングはブレードを水面から出すように巻くことで、水面をかき回す音と、不規則な動きでバスを誘う使用法です。
マズメ時など、バスの活性が高い時に有効で、不規則な動きでバスに見切られないようなアクションでもあります。
ガーグリング
ガーグリングは水面直下を引いてくることで、水面が微妙に盛り上がって引波を立てるアクションです。
バジングよりもアピールは控えめとなります。
フォーリング
フォーリングはスピナーベイトを落として泳がせるアクションです。
フォール中もブレードが回り続けるため、アピールし続けることが可能です。
シングルコロラドのフォーリングはヘリコプターと呼ばれ、強烈にバスにアピールするアクションを生み出します。
トシロー
こんなの釣れんのかよ?
バジングもガーグリングも、活性が高いときには有効だよ。ローライトな朝マズメや夕まずめの時間帯にオススメだね!
タオル
おすすめのスピナーベイト
ハイピッチャー(OSP)
コンパクトなボディーながら、適度なバイブレーションで高速巻きでも姿勢を崩しづらく、非常にバランス良く設計されたスピナーベイトです。
価格も1000円前後とコストパフォーマンスにも優れており、最もコストパフォーマンスのとれた商品として人気があります。
JINX MINI(IMAKATSU)
ハイピッチなバイブレーションで、波動はかなり弱めのスピナーベイトです。
極薄のブレードは軽量で非常に回転がよく、スローに巻きたいけれどアピールは強めたくないときにはジンクスミニの出番です。
クリスタルS(ノリーズ)
Vブレードという非常にバイブレーションの強いブレードが特徴のスピナーベイトです。
通常、バイブレーションを強めると泳ぎの姿勢が崩れてがちですが、クリスタルSは独特のクランクしたアームにより、しっかりとした姿勢を保ち続けます。
強くアピールしたいときにはクリスタルSがおすすめです。
トシロー
10年以上前から発売されてるやつばっかだな。
ここにあげたものは、基本性能が高いものだけだね。僕はいろいろ使ったけど、この3種類以外は必要ないと思えるほど信頼してるよ。
タオル
スピナーベイトのタックル選び
ロッドはレギュラーテーパーを使う
スピナーベイトのロッドはレギュラーテーパーのMクラスが一番フィットします。
先調子のファーストテーパーのものはあまり向いていません。バイブレーションを殺さず、よく曲がりフッキングはしっかりできるロッドが向いています。
スピナーベイトはフックが太いので、しっかりとフッキングできるパワーが必要です。
バイブレーションを殺さない適度な硬さのティップとフッキングパワーのバランスを両立するのが、レギュラーテーパーのMクラスになります。
トシロー
撃ち物ロッドで全部やりてーな。
ファーストテーパーのロッドは巻物には向かないね。
リアクションバイトが多いから、ある程度曲がってくれるロッドのほうがフッキング率は高いんだ。キャストもレギュラーテーパーの方が全然しやすいしね。
タオル
関連記事:ソリッドティップのメリットって何?チューブラーとの違いを解説!
関連記事:グラスロッドって何がいいの?巻物で釣れない人はロッドのせいかも?
リールはハイギア以外を使う
現在発売されているリールはハンドル1回転あたりの糸巻き量の多いハイギアタイプが主流になっています。
巻物を扱う上では、ハイギアは向いていません。一定速度でリトリーブするのが難しいからです。
ダブルウィローのスピナーベイトで水深1m以内を引くとなると1秒間に70cmぐらいを巻き取るイメージになります。
ハイギアの場合かなりゆっくり目に巻く必要があるので、スピードのコントロールがつけづらいです。
一巻き70cm以下のリールであればちょうど1秒間に1回転ほどに程よいスピードで巻くことが可能になります。
トシロー
ハイギアの方が流行ってるのに、いまさらローギアかよ!
ローギアの方が巻くスピードのブレは少ないからね。
しっかりコントロールできるならハイギアでも大丈夫なんだけど、僕はローギアで速めにリトリーブしたほうがブレがすくないと思うんだよね。
いつもアルデバランのローギアを使ってるんだけど、これじゃないと釣れる気がしないぐらい。
タオル
スピナーベイトのサイトフィッシング
かなり応用編ですが、スピナーベイトのサイトフィッシングはスレバスにかなり効果的です。
完全にリアクションバイトを誘う釣り方になりますが、バスの目の前にスピナーベイトを通すだけなので、ぜひチャレンジシてみて下さい。
「スピナベサイト」は川村光大郎さんが広めた釣り方で、ワームに全く反応しないバスがウソのように反応することがあります。
クリアウォーターや浅い河川などでワームのフォローとして、使ってみるといいと思います。
トシロー
スピナーベイトでサイトなんてできんのか?
「スピナベサイト」はやってみるとビックリするぐらいバスが反応するよ。
バスの目の前に突然スピナーベイトが出てくると反射的に食べちゃうみたいだね。他のルアーより明らかにバイトする確率が高いと思う。
タオル
スピナーベイトを収納するケース
スピナーベイトほど収納するのに困るルアーはないですよね。
普通のタックルボックスには収まらないし‥
はだかのままバッグに入れておいて、いつのまにかバッグに刺さってしまっていたり‥そんな問題を解決するのがウォレットタイプのケースです。
このタイプのケースは非常にコンパクトでおかっぱりバッグのなかでスペースを取りません。
スピナーベイトも最低でも12個は収納可能で、収容力も抜群です。スピナーベイトの収納問題はこのケースで解決できます。
まとめ
スピナーベイトは使い方を間違えると、ハイプレッシャーなフィールドでは釣りずらいルアーです。
今回紹介した内容をまとめると、ポイントは下記のようになります。
- 障害物周りを引く
- レンジは浅めを引く
- 水色によって種類を使い分ける
- トレーラーフックにこだわらない
- ロッドはレギュラーテーパーを使う
- リールはハイギア以外を使う
スピナーベイトの特徴をうまく活用すれば、自然とスピナーベイトは武器になると思います。
やみくもに投げるのではなく、適材適所に使用していくのが重要です。ぜひ、スピナーベイトを使い込んで、釣りの幅を広げてください!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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